39問‐大阪府 H30年度(2018年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、貧血薬についての問題です。事例問題ですが、すべて基礎・基本的なものなので、難しいところはありません。取れるはずです。

39問‐貧血薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:a

 選択肢aの「服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が良くなる。」ですが、誤った記述です。

 ずっこける選択肢です。事態は、「逆」です。

 鉄分である「溶性ピロリン酸第二鉄」は、服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄分の吸収が悪くなります。

 使用上の注意・相互作用は、よく出ます。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢の「a」は、「誤」と相なります。

解説:b

 選択肢bの「本剤に配合されている葉酸とビタミンB12は、正常な赤血球の形成に働くことを期待して配合されている。」ですが、正しい記述です。

 選択肢のいうように、葉酸とビタミンB12は、正常な赤血球の形成に働くことを期待して配合されています。

 なお、ビタミン12は、別名「コバラミン類」です。こっちでも出るので、別名まで押えておきましょう。

 参考:ビタミンB12

 選択肢の「b」は、「正」と相なります。

解説:c

 選択肢cの「本剤の主な副作用として、便秘、下痢等の胃腸障害が現れることがある。」ですが、正しい記述です。

 「溶性ピロリン酸第二鉄」は、鉄製剤なのですが、鉄分を過剰摂取すると、便秘、下痢等の胃腸障害が現れることがあります。

 よって、選択肢の「c」は、「正」と相なります。

 なお、鉄製剤のほかの副作用として、「便が黒くなる」があります。これも出るので、憶えておきましょう。

 なお、「溶性ピロリン酸第二鉄」ですが、ほとんど出ないので、厳密に憶える必要はありません。

 問題文を読んで、「鉄分のことだな」と把握がつけば、それでよいでしょう。

 んで、他の鉄成分には、「フマル酸第一鉄」などがありますが、同じように、「鉄分」と認識できれば、ガチ暗記する必要はありません。

解説:d

 選択肢dの「鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に本剤を使用することが適当である。」ですが、誤った記述です。

 貧血用薬で、ド定番の論点です。

 貧血の症状がないのに、貧血用薬を摂取するのは、不適当です。

 選択肢のいう「予防的」もダメですし、後半の「継続的」も、不適切です。

 常識的に考えれば、判別できるかと思います。

 よって、選択肢の「d」は、「誤」と相なります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、「4」と相なります。

 正解:4

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜの一般問題・・・「ふつう」。

 22問:かぜ薬・・・「ふつう」。

 23問:解熱鎮痛成分・・・「ふつう」。

 24問:麻薬性鎮咳成分・・・「ふつう」。

 25問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 26問:カフェイン・・・「ふつう」。

 27問:小児の疳・・・「難」。

 28問:咳の一般問題・・・「ふつう」。

 29問:鎮咳去痰薬・・・「やや難」。

 30問:咽喉薬・含嗽薬・・・「ふつう」。

 31問:胃腸薬・・・「やや難」。

 32問:胃液分泌抑制作用・・・「ふつう」。

 33問:腸に作用する薬・・・「ふつう」。

 34問:腸の薬・・・「ふつう」。取れる。

 35問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 36問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 37問:生薬・・・「ふつう」。取れる問題。

 38問:高コレステロール薬・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。

 39問:貧血薬・・・「ふつう」。

 40問:ユビデカレノン・・・「ふつう」。

 41問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 42問:泌尿器用薬・・・「ふつう」。

 43問:婦人薬・・・「ふつう」。

 44問:婦人薬の漢方処方製剤・・・「難」。

 45問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 46問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 47問:点眼薬・・・「ふつう」。

 48問:点眼薬の一般問題・・・「ふつう」。取れる。

 49問:皮膚に用いる薬・・・「ふつう」。

 50問:歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 51問:口内炎用薬・・・「ふつう」。

 52問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。

 53問:ビタミン成分・・・「ふつう」。

 54問:漢方処方製剤・・・「難」。

 55問:生薬・・・「難」。

 56問:消毒薬・・・「ふつう」。

 57問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 58問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

 59問:尿糖・尿タンパク検査薬・・・「ふつう」。

 60問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

H30 大阪府 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・H30 大阪 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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