45問‐大阪府 H30年度(2018年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、内服アレルギー用薬についての問題です。代表的な成分で構成されているので、まず、解けるはずです。確実に点にしましょう。難しいところはありません。

45問‐内服アレルギー用薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:a

 aの「クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。」ですが、正しい記述です。

 クロルフェニラミンマレイン酸塩は、「抗ヒスタミン成分」です。

 当該抗ヒスタミン成分は、「肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げる」働きがあります。

 当該選択肢に、間違いはありません。

 よって、選択肢の「a」は、「正」と相なります。

 参考:クロルフェニラミンマレイン酸塩

 なお、“ひっかけ”には、注意してください。

 本問だと、「○○は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを促進する作用を示す。」などと、出る可能性があります。

 言うまでもなく、ヒスタミンの働きを“抑える”のが、抗ヒスタミン成分です。

解説:b

 bの「パンテノールは、依存性がある成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。」ですが、誤った記述です。

 「パンテノール」は、「ビタミンB5」のことです。んで、当該ビタミンB5には、依存性はありません。

 よって、選択肢の「b」は、「誤」と相なります。

 なお、依存性があるのは、アドレナリン作動成分の「プソイドエフェドリン塩酸塩」や「メチルエフェドリン塩酸塩」です。

解説:c

 cの「トラネキサム酸は、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることにより、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として用いられる。」ですが、誤った記述です。

 トラネキサム酸は、「抗炎症成分」です。皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、配合されます。

 こうした次第で、選択肢の「c」は、「誤」と相なります。

 参考:抗炎症成分のまとめ・リンク

 なお、選択肢のいう「副交感神経系の働きを抑えることにより、鼻汁分泌やくしゃみを抑える」のは、「抗コリン成分」で、「ベラドンナ総アルカロイド」や「ヨウ化イソプロパミド」などがあります。

解説:d

 dの「フェニレフリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として用いられる。」ですが、正しい記述です。

 フェニレフリン塩酸塩は、「アドレナリン作動成分」で、選択肢のいうように、「血管収縮作用」があります。

 こうした次第で、選択肢の「d」は、「正」と相なります。

 参考:フェニレフリン塩酸塩

 なお、よくある「ひっかけ」に、「アドレナリン作動成分」の説明の「交感神経系を刺激して」のとろが、「“副”交感神経系を刺激して」と変えられることがあります。丁寧に問題文を読んでください。定番のひっかけ問題となっています。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、「2」と相なります。

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜの一般問題・・・「ふつう」。

 22問:かぜ薬・・・「ふつう」。

 23問:解熱鎮痛成分・・・「ふつう」。

 24問:麻薬性鎮咳成分・・・「ふつう」。

 25問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 26問:カフェイン・・・「ふつう」。

 27問:小児の疳・・・「難」。

 28問:咳の一般問題・・・「ふつう」。

 29問:鎮咳去痰薬・・・「やや難」。

 30問:咽喉薬・含嗽薬・・・「ふつう」。

 31問:胃腸薬・・・「やや難」。

 32問:胃液分泌抑制作用・・・「ふつう」。

 33問:腸に作用する薬・・・「ふつう」。

 34問:腸の薬・・・「ふつう」。取れる。

 35問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 36問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 37問:生薬・・・「ふつう」。取れる問題。

 38問:高コレステロール薬・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。

 39問:貧血薬・・・「ふつう」。

 40問:ユビデカレノン・・・「ふつう」。

 41問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 42問:泌尿器用薬・・・「ふつう」。

 43問:婦人薬・・・「ふつう」。

 44問:婦人薬の漢方処方製剤・・・「難」。

 45問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 46問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 47問:点眼薬・・・「ふつう」。

 48問:点眼薬の一般問題・・・「ふつう」。取れる。

 49問:皮膚に用いる薬・・・「ふつう」。

 50問:歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 51問:口内炎用薬・・・「ふつう」。

 52問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。

 53問:ビタミン成分・・・「ふつう」。

 54問:漢方処方製剤・・・「難」。

 55問:生薬・・・「難」。

 56問:消毒薬・・・「ふつう」。

 57問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 58問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

 59問:尿糖・尿タンパク検査薬・・・「ふつう」。

 60問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

H30 大阪府 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・H30 大阪 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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