23問‐大阪府 H30年度(2018年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、解熱鎮痛成分についての出題です。すべてよく問われる定番の論点なので、全選択肢が解けるようになっておきましょう。

23問‐解熱鎮痛成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:a

 選択肢aの「アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分よりも胃腸障害が生じやすいため、空腹時に服用ができない。」ですが、誤った記述です。

 勉強した人なら、ずっこける選択肢です。事態はまったく逆です。

 アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分よりも胃腸障害が少なく、空腹時に服用ができます。

 また、アセトアミノフェンは、子供向けのかぜ薬・解熱鎮痛薬に、配合されていることが多いです。

 参考:アセトアミノフェン

 こんな次第で、選択肢の「a」は、「誤」と相なります。

解説:b

 bの「イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を低下させるため、潰瘍性大腸炎やクローン氏病の既往歴がある人では、それらの疾患の再発を招くおそれがある。」ですが、正しい記述です。

 まさに、そのような性質があります。とてもよく出るので、テキストで確認しておきましょう。

 参考:イブプロフェン

 よって、選択肢の「b」は、「正」と相なります。

 なお、ひっかけ問題として、「イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を促進する」とか、「消化管粘膜の防御機能を強化する」などと出る可能性があるので、注意してください。

 また、既往歴には、選択肢の言う潰瘍性大腸炎やクローン氏病のほか、「胃・十二指腸潰瘍」もあるので、押えておきましょう。

解説:c

 cの「イソプロピルアンチピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。」ですが、正しい記述です。

 当該論点は、本当に、よく出ます。

 選択肢のいうように、イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品での唯一の“ピリン系”の解熱鎮痛成分です。

 参考:イソプロピルアンチピリン

 よって、選択肢の「c」は、「正」と相なります。

 “アンチ”なのにピリン系なので、受験生が間違いやすくなっており、故に、出題者が狙ってきます。注意してください。

 なお、アスピリンやサザピリンは、“非ピリン系”です。

 ホント、ややこしいですね。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 先の組み合わせを探せば、「2」と相なります。

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜの一般問題・・・「ふつう」。

 22問:かぜ薬・・・「ふつう」。

 23問:解熱鎮痛成分・・・「ふつう」。

 24問:麻薬性鎮咳成分・・・「ふつう」。

 25問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 26問:カフェイン・・・「ふつう」。

 27問:小児の疳・・・「難」。

 28問:咳の一般問題・・・「ふつう」。

 29問:鎮咳去痰薬・・・「やや難」。

 30問:咽喉薬・含嗽薬・・・「ふつう」。

 31問:胃腸薬・・・「やや難」。

 32問:胃液分泌抑制作用・・・「ふつう」。

 33問:腸に作用する薬・・・「ふつう」。

 34問:腸の薬・・・「ふつう」。取れる。

 35問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 36問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 37問:生薬・・・「ふつう」。取れる問題。

 38問:高コレステロール薬・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。

 39問:貧血薬・・・「ふつう」。

 40問:ユビデカレノン・・・「ふつう」。

 41問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 42問:泌尿器用薬・・・「ふつう」。

 43問:婦人薬・・・「ふつう」。

 44問:婦人薬の漢方処方製剤・・・「難」。

 45問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 46問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 47問:点眼薬・・・「ふつう」。

 48問:点眼薬の一般問題・・・「ふつう」。取れる。

 49問:皮膚に用いる薬・・・「ふつう」。

 50問:歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 51問:口内炎用薬・・・「ふつう」。

 52問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。

 53問:ビタミン成分・・・「ふつう」。

 54問:漢方処方製剤・・・「難」。

 55問:生薬・・・「難」。

 56問:消毒薬・・・「ふつう」。

 57問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 58問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

 59問:尿糖・尿タンパク検査薬・・・「ふつう」。

 60問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

H30 大阪府 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・H30 大阪 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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