29問‐大阪府 H30年度(2018年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、鎮咳去痰薬についての問題です。代表的な成分の基礎・基本のみで構成されています。ちんと勉強していれば、取れます。落としてはいけない問題です。

29問‐鎮咳去痰薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:a

 選択肢aの「コデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用を示し、副作用として便秘が現れることがある。」ですが、正しい記述です。

 選択肢のいうように、コデインリン酸塩の副作用には、「おなじみの便秘」があります。

 成分の副作用は、必ず出るので、きっちり押えておきましょう。

 よって、選択肢の「a」は、「正」と相なります。

 参考:コデインリン酸塩

解説:b

 選択肢bの「マオウは、交感神経系への刺激作用によって、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。」ですが、正しい記述です。

 マオウは、「アドレナリン作動成分」の生薬です。

 マオウのみならず、「メチルエフェドリン塩酸塩」等の「アドレナリン作動成分」は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人の症状を悪化させるので、「相談すること」となっています。

 よって、選択肢の「b」は、「正」と相なります。

 参考:マオウ

解説:c

 選択肢cの「カンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を抑制する作用も期待される」ですが、誤った記述です。

 登録販売者試験によくある“ひっかけ”で、いわゆる『逆にしただけの問題』です。

 間違っているのは、「気道粘膜からの分泌を抑制する作用」のところです。

 正しくは、「気道粘膜からの分泌を促す作用」です。

 よって、選択肢の「c」は、「誤」と相なります。

 なお、前半の「カンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用がある」のところは、正しい記載です。

 「カンゾウ・・・抗炎症作用」は、しばしば試験に出るので、憶えておきましょう。

 参考:カンゾウ

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 先の組み合わせを探せば、「1」と相なります。

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜの一般問題・・・「ふつう」。

 22問:かぜ薬・・・「ふつう」。

 23問:解熱鎮痛成分・・・「ふつう」。

 24問:麻薬性鎮咳成分・・・「ふつう」。

 25問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 26問:カフェイン・・・「ふつう」。

 27問:小児の疳・・・「難」。

 28問:咳の一般問題・・・「ふつう」。

 29問:鎮咳去痰薬・・・「やや難」。

 30問:咽喉薬・含嗽薬・・・「ふつう」。

 31問:胃腸薬・・・「やや難」。

 32問:胃液分泌抑制作用・・・「ふつう」。

 33問:腸に作用する薬・・・「ふつう」。

 34問:腸の薬・・・「ふつう」。取れる。

 35問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 36問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 37問:生薬・・・「ふつう」。取れる問題。

 38問:高コレステロール薬・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。

 39問:貧血薬・・・「ふつう」。

 40問:ユビデカレノン・・・「ふつう」。

 41問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 42問:泌尿器用薬・・・「ふつう」。

 43問:婦人薬・・・「ふつう」。

 44問:婦人薬の漢方処方製剤・・・「難」。

 45問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 46問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 47問:点眼薬・・・「ふつう」。

 48問:点眼薬の一般問題・・・「ふつう」。取れる。

 49問:皮膚に用いる薬・・・「ふつう」。

 50問:歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 51問:口内炎用薬・・・「ふつう」。

 52問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。

 53問:ビタミン成分・・・「ふつう」。

 54問:漢方処方製剤・・・「難」。

 55問:生薬・・・「難」。

 56問:消毒薬・・・「ふつう」。

 57問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 58問:一般用検査薬・・・「ふつう」。

 59問:尿糖・尿タンパク検査薬・・・「ふつう」。

 60問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

H30 大阪府 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・H30 大阪 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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