本問は、「法規」の「医薬品の定義と範囲」の問題です。1つだけ、突出して難しい選択肢がありますが、その他は、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「殺虫剤や器具用消毒薬のように、人の身体に直接使用されないものは、医薬品には含まれない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「人の身体に直接使用されないものは、医薬品には含まれない」のところです。
「医薬品」のところでは、「人の身体に直接使用されない」ものの筆頭である、殺虫剤や器具を消毒する成分を学んだと思います。
それらが医薬品だからこそ、勉強したわけです。
逆を言えば、医薬品でないなら、登録販売者のテキストには載らないですよね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「厚生労働大臣が基準を定めて指定する医薬品の製造販売については、当該基準への 適合認証をもって承認を要さないものとされている。」ですが、正しい記述です。
小難しい選択肢です。
選択肢だけを読んでも、何がなんやらです。
当該選択肢ですが、手引きの「注記」からの出題です。
手引きには…、
「医薬品は、品目ごとに、品質、有効性及び安全性について審査等を受け、」
「その製造販売について厚生労働大臣の承認clxxxviを受けたものでなければならないとされている」
…とあり、当該clxxxviの注記が選択肢の文言となっています。
その注記ですが、「厚生労働大臣が基準を定めて指定する医薬品の製造販売については、当該基準への 適合認証をもって承認を要さないものとされている」となっています。
つまりは、医薬品の製造販売には、「承認」が要るわけですが、厚生労働大臣の指定した一定の医薬品は、「適合認証」だけでよい、といった次第です。
よって、選択肢は、「正」となります。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えればいいでしょう。
選択肢cの「日本薬局方に収載されている医薬品の中には、一般用医薬品として販売されている ものはない。」ですが、誤った記述です。
日本薬局方の一般用医薬品は、ふつうに売られています。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物は、すべて医薬品と定義される。」ですが、誤った記述です。
医薬品の定義からの出題です。
間違っているのは、「すべて医薬品と定義される」のところです。
「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物」で、「機械器具等でないもの」が医薬品です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
まあ、本問では、「すべて」という大きな語句があるので、この点でも、おかしいなーと判断できるかと思います。
「「すべて」と「のみ」と「必ず」のある選択肢に注意する‐登録販売者」も、参考にしてください。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
56問:濫用等のおそれがあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする