本問は、「法規」の「医薬品の広告」の問題です。難しい選択肢が1つあり、広告の3要件が正面から問われています。キッチリとテキストを精読した人でないと、解くのは厳しいです。しかも、その選択肢が最終解答に影響しています。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「特定の医薬品の商品名(販売名)が明らかにされていること、一般人が認知できる 状態であることの2つの要件を満たす場合には、医薬品の広告に該当するものと判断 される。」ですが、誤った記述です。
小難しい選択肢です。
選択肢の2つの要件に加えて、「顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること」の要件を満たす必要があります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、広告の3要件ですが、「いずれの要件も満たす場合」に、広告となります。
つまり、3つすべてを満たすと、広告になるわけです。
他県では、「ひっかけ」で、「“いずれかの”要件も満たす場合」と出ています。
こうだと、要件のうち1つでも満たせば、広告となってしまいます。
こういう国語的な問題も出ているので、テキストを精読しておきましょう。
選択肢bの「過度の消費や乱用が助長されることのないよう、医薬品の広告については節度ある 適切な内容や表現が求められる。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。まあ、常識的に判断できるかと思います。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「医師その他の者がこれを保証したものと誤解させるおそれがある記事を広告し、記 述し、又は流布することは禁止されている」ですが、正しい記述です。
手引きには…、
「医薬品の有効性又は安全性について、それが確実であることを保証するような表現がなされた広告は、明示的・暗示的を問わず、虚偽又は誇大な広告とみなされる」
…とあります。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「漢方処方製剤の広告を作成する場合、配合されている個々の生薬の作用を個別に挙 げて説明することは適当である」ですが、誤った記述です。
よく出るところです。
手引きには…、
「漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が相互に作用しているため、」
「それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することも不適当である。」
…とあります。
「広告」の問題では、漢方処方製剤の選択肢が大概1つは出てくるので、ピンポイントで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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