令和4年度(2022年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「止瀉薬の配合成分」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。」ですが、誤った記述です。
全然ダメな選択肢です。
間違っているのは、「細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい」のところです。
正しくは、「細菌性の下痢や食中毒のときには使用を避けることが望ましいとされている」です。
手引きには…、
「収斂成分を主体とする止瀉薬については、」
「細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。」
「急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・吐きけ等の症状を伴う人では、細菌性の下痢や食中毒が疑われるため、安易な使用を避けることが望ましいとされている」
…とあります。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
なお、前半部分の「腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つ」は、正しい記述です。押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「木クレオソート は、 過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。」ですが、正しい記述です。
「木クレオソート」の正しい記述です。テキストで確認しておきましょう。
「水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用」のところが見落としやすいので、注意してください。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、あまり試験には影響ないですが、当該木クレオソートは、令和4年度の改正により、「生薬」扱いとなっています。
選択肢cの「タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。」ですが、誤った記述です。
選択肢の言う「牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける」なのは、「タンニン酸アルブミン」が該当します。
「食べ物アレルギー系(鶏卵アレルギー・牛乳アレルギー・ゼラチン)のまとめ」も、一読願います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、選択肢の「タンニン酸ベルベリン」ですが、これは、「腸内殺菌成分」です。
選択肢dの「ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠 気が現れることがある」ですが、正しい記述です。
「ロペラミド塩酸塩」の正しい記述です。テキストで確認しておきましょう。
なお、当該ロペラミド塩酸塩ですが、「適正使用」の「使用しない」に、実によく出てくる成分です。
上記論点は、「医薬品」でも、問われておかしくないので、テキストを何度も読んでおきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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