令和4年度(2022年度)宮城県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤 婦人薬」についての問題です。選択肢のすべてが漢方処方製剤で、勉強してない人は、まず解けないです。「捨て問」にしましょう。ただ、「婦人薬」の漢方処方製剤は、突出した出題率があるので、勉強しておくべきです。損はないです。解けるようにはなっておきましょう。
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本問の難易度は、「難」です。
選択肢aの「加味逍遙散は体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ、手あれ(手の湿疹・皮膚炎)に適すとされるが、胃腸の弱い人では、不向きとされる。」ですが、誤った記述です。
設問の説明は、「温経湯」のものとなっています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「加味逍遙散」ですが…、
「体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に適すとされるが、」
「胃腸の弱い人では悪心(吐きけ)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
「まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることが知られている」
…となっています。
テキストで確認しておきましょう。
選択肢bの「五積散は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復に適すとされる が、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下 痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる 。」ですが、誤った記述です。
設問の説明は、「四物湯」のものとなっています。
「五積散」ですが、体力規定(虚実)は、「体力中等度またはやや虚弱」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「五積散」は、次の選択肢cの解説を参照ください。
選択肢cの「当帰芍薬散は、体力中等度又はやや虚弱で、 冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経 痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされる が、体の虚弱な人(体 力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、不向き とされる。」ですが、誤った記述です。
設問の説明は、「五積散」のものとなっています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「当帰芍薬散」ですが…、
「体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、 肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産 後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、 肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに適すとされるが、」
「胃腸の弱い人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる」
…となっています。
テキストで確認しておきましょう。
選択肢dの「桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身 (打撲症)、しもやけ、しみ、湿 疹・皮膚炎、にきびに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向 きとされる。」ですが、正しい記述です。
「桂枝茯苓丸」の正しい記述です。
体力規定(虚実)の「比較的体力があり」は、数が少なくて押さえやすいので、「ブログ 「体力充実」と「比較的体力があり」」で、すべて憶えてしまいましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
誤解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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