タンニン酸アルブミンは、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「収斂成分(止瀉成分)」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「止瀉成分‐① 収斂成分:タンニン酸アルブミン」
「腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として、」
「次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分、タンニン酸アルブミン等が配合されている場合がある。」
「タンニン酸アルブミンに含まれるタンニン酸やその類似の物質を含む生薬成分としてゴバイシ、オウバク、オウレン等も用いられる。」
「収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。」
「急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・吐きけ等の症状を伴う人では、細菌性の下痢や食中毒が疑われるため、安易な使用を避けることが望ましいとされている。」
「タンニン酸アルブミンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。」
「タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含ま れるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。」
…と、相なります。
文中の生薬については、以下のページを参考にしてください。
・ゴバイシ
・オウバク
・オウレン
ご存じのように、「タンニン酸アルブミン」は、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「収斂成分(止瀉成分)」に登場します。
市販薬には、「 【第2類医薬品】ビオフェルミン止瀉薬 12包 」などがあります。
当該成分は、そこそこの出題率で、出題例には、「関西広域連合 R2 第36問」や「新潟県 R4 第85問」があります。
食べ物アレルギーの論点があるので、狙われやすい成分でもあります。
優先順位は、「かなり高い」です。
当該成分は…、
① タンニン酸アルブミンのアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。
② タンニン酸アルブミンの配合された止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「タンニン酸アルブミンのアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある」ですが、正しい記述です。
「タンニン酸アルブミン」の固有論点で、本当に昔からよく出ています。
牛乳アレルギーと言えば、タンニン酸アルブミンと言われるくらいです。
ガチで、押えておきましょう。
よって、①は、「○」となります。
なお、食べ物アレルギーついては、該当成分を「食べ物アレルギー系(鶏卵アレルギー・牛乳アレルギー・ゼラチン)のまとめ」に整理しています。お目汚しください。
②の「タンニン酸アルブミンの配合された止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。」ですが、正しい記述です。
よく出る「使用上の注意」の問題です。
先に挙げた手引きには…、
「収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。」
「急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・吐きけ等の症状を伴う人では、細菌性の下痢や食中毒が疑われるため、安易な使用を避けることが望ましいとされている。」
…となっています。
「タンニン酸アルブミン」は、「収斂成分」なので、上記注意事項が該当することになります。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
よって、「○」となります。
先の例題で見たように、「タンニン酸アルブミンのアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質成分(カゼイン)から抽出されるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける」となっています。
キーワードの「カゼイン」ともども、ガチで押えておきましょう。
次に、「まれ重篤副作用」の「ショック(アナフィラキシー)」です。
タンニン酸アルブミンですが、「ショック(アナフィラキシー)」の生じる成分なので、押えておきましょう。
先に見たように、手引きには…、
「タンニン酸アルブミンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。」
…となっています。
最近では、「ショック(アナフィラキシー)」が問われるようになっています。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前あたりに、「登録販売者 医薬品 ショック(アナフィラキシー)の副作用のまとめ」で、横断的に押えておきましょう。
最後に、生薬の記述も、チェックしておきましょう。手引きの…、
「タンニン酸アルブミンに含まれるタンニン酸やその類似の物質を含む生薬成分としてゴバイシ、オウバク、オウレン等も用いられる。」
…のところです。
選択肢の1つに、そのまんまが出そうな予感がします。試験直前で、眺めておいてください。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「 【第2類医薬品】ビオフェルミン止瀉薬 12包 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「収斂成分(止瀉成分)」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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