本問は、「医薬品」の「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢アの「抗めまい成分は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させ るおそれがある。」ですが、正しい記述です。
「抗めまい成分」の正しい記述です。
手引きには…、
「副作用として、抗ヒスタミン成分や抗コリン成分と同様な頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある。」
「排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがあ り、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師 に相談がなされることが望ましい。」
…とあります。
禁忌と副作用は、常に意識して押えましょう。
なお、「抗めまい成分」には、「ジフェニドール塩酸塩」が該当します。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢イの「スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗ヒスタミン成分 で、消化管からよく吸収され、他の抗ヒスタミン成分と比べて脳内に移行しやすいとされるが、肝 臓で速やかに代謝されるため、抗コリン成分等と比べて作用の持続時間は短い。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「抗ヒスタミン成分」のところです。
「スコポラミン臭化水素酸塩」ですが、「抗コリン成分」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
これ以外のところは、正しいです。
「乗物酔い防止に古くから用いられている」とか「持続時間は短い」とかは、押えておきましょう。
選択肢ウの「抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分又は鎮静成分の作用による眠気を軽減させるこ とを目的として、カフェイン(無水カフェイン、クエン酸カフェイン等を含む。)やジプロフィリン などのキサンチン系と呼ばれる成分が配合されている場合がある」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分又は鎮静成分の作用による眠気を軽減させるこ とを目的として」のところです。
キサンチン系ですが、配合目的は、「脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させること」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、手引きには、「カフェインが配合されているからといって、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗 コリン成分又は鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではない。」とあります。
出題実績のある注意事項なので、押えておきましょう。
「キサンチン系」については、「キサンチン系成分(ジプロフィリン等)」を参考にしてください。
選択肢エの「3歳未満の乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くなるような場合には、乗物酔いであることが多い ため、まず、乗物酔い防止薬を使用することを勧める」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「乗物酔い防止薬を使用することを勧める」のところです。
手引きには…、
「3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされている。」
「乗物酔い 防止薬に3歳未満の乳幼児向けの製品はなく、そうした乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くな るような場合には、気圧変化による耳の痛みなどの他の要因が考慮されるべきであり、乗物酔 い防止薬を安易に使用することのないよう注意される必要がある」
…とあります。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「ア」は「正」です。
「イ」は「誤」です。
「ウ」は「誤」です。
「エ」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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