本問は、「医薬品」の「鎮咳去痰薬2」の問題です。生薬と漢方処方製剤の選択肢があり、なかなかに手ごわいです。新手の出題もあるので、復習しておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢アの「ジプロフィリンは、中枢神経系に対する作用がメチルエフェドリンサッカリン塩に比べて強いと され、依存性がある。」ですが、誤った記述です。
全体的に間違っています。
まずもって、手引きには、ジプロフィリンとメチルエフェドリンサッカリン塩との作用の強弱を述べた、直接的な記述が「ない」です。
手引きにある記述は…、
「これらのうちメチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、マオウにつ いては、」
「中枢神経系に対する作用が他の成分に比べ強いとされ、依存性がある成分であるこ とに留意する必要がある。」
…となっています。
この点から、間接的に、メチルエフェドリンサッカリン塩の作用の方が、ジプロフィリンより強いと言えます。
次に、「キサンチン成分」の「ジプロフィリン」ですが、手引きには、「依存性がある」との記述は、ありません。ここからも、誤りと判断できます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢イの「甘草湯のエキス製剤は、乳幼児にも使用されることがある。」ですが、正しい記述です。
「甘草湯 」の正しい記述です。
なお、選択肢の記述ですが、手引きには…、
「甘草湯のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、」
「その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある」
…とあります。
「特に」という強い語句があるので、押えておきましょう。出題実績あります。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢ウの「ゴミシは、マツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられるが、鎮咳作用は期待できない」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「去痰作用を期待して用いられるが、鎮咳作用は期待できない」のところです。
「ゴミシ」ですが、鎮咳作用が期待されています。
んで、去痰作用は、「ない」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢エの「鎮咳去痰薬に解熱成分は配合されておらず、発熱を鎮める効果は期待できない」ですが、正しい記述です。
「鎮咳去痰薬」の正しい記述です。
手引きには、そのまんまですが…、
「鎮咳去痰薬に解熱成分は配合されておらず、発熱を鎮める効果は期待できない」
…とあります。
よって、選択肢は、「正」となります。
「ア」は「誤」です。
「イ」は「正」です。
「ウ」は「誤」です。
「エ」は「正」です。
「正しいものの組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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