本問は、「医薬品」の「眠気を促す薬及びその配合成分」の問題です。漢方処方製剤と生薬の選択肢が1つずつあります。そのうえ、小難しい選択肢があり、手を焼くはずです。復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢アの「高齢者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などの副作用が起きや すいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「高齢者」のところです。
正しくは、「小児及び若年者」です。
選択肢の禁忌の内容は、「小児及び若年者」を対象としたものです。
手引きには…、
「小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが 現れることがある。」
「特に15歳未満の小児ではそうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタ ミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢イの「かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にベンゾジアゼピン系成分が頻繁に用いられていた が、大量摂取による自殺が日本で社会問題になったことなどから、近年はブロモバレリル尿素の使 用量が増加している。」ですが、誤った記述です。
全体的に間違っています。
まず、語句が「逆」になっています。
正しくは、「かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的に“ブロモバレリル尿素”が頻繁に用いられていたが、ブロモバレリル尿素の大量摂取による自殺が日本で社会問題 になったことや、」
「“ベンゾジアゼピン系成分にその役割が取って代わられた”ことから、」
…となっています。
そして、最後の「使用量が増加している」のところも間違いです。
正しくは、「近年は使用量が減少している」です。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢ウの「加味帰脾湯 は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不 眠症、精神不安、神経症に適すとされる。」ですが、正しい記述です。
「加味帰脾湯」の正しい記述です。
余裕があれば、復習しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢エの「カノコソウを含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ食品として流通 可能であるが、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併 せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある」ですが、正しい記述です。
「カノコソウ」の正しい記述です。
手引きには、そのまんまですが…、
「カノコソウ、サンソウニン、チャボトケイソウ、ホップ等を含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ食品(ハーブ等)として流通可能であるが、」
「それら成分又 は他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取 すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。」
…とあります。
新手の出題です。復習しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「ア」は「誤」です。
「イ」は「誤」です。
「ウ」は「正」です。
「エ」は「正」です。
「正しいものの組み合わせ」は、
正解:5
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