本問は、「医薬品」の「かぜ薬」についての問題です。すべての選択肢が手ごわい問題です。これまでの試験の中でも有数の難しさです。ハイレベルな問題なので、できそうにない・時間がかかりそうなら、「後回し」を推奨します。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「難」です。
選択肢aの「一般の生活者にとって、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易ではないため、 インフルエンザの流行期には、本剤のように解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンのみか らなる製品の選択を提案すること等の対応を図ることが重要である。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
手引きには…、
「サリチルアミド、エテンザミドについては、15歳未満の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要があるが、
「一般の生活者にとっては、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易でない。」
「医薬品の販売等に従事する専門家においては、インフルエンザ流行期等、必要に応じて購入者等に対して積極的に注意を促したり、」
「解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品の選択を提案したりする等の対応を図ることが重要である」
…とあります。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「本剤には、眠気を促す成分は含まれていない。」ですが、誤った記述です。
この薬には、「抗ヒスタミン成分」の「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が配合されています。
手引きには…、
「抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑えられると眠気が促される。」
「重大な事故につながるおそれがあるため、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。」
…となっています。
「適正使用」の論点の「運転操作しない」も、思い出してください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「本剤には、交感神経系への刺激作用により高血圧の症状を悪化させるおそれのある成 分が含まれている。」ですが、正しい記述です。
「交感神経系への刺激作用」のところから、「アドレナリン作動成分」のことを言っているのがわかります。
この薬には、「メチルエフェドリン塩酸塩」が入っているので、前半部分は、正しいことがわかります。
んで、当該メチルエフェドリン塩酸塩ですが、手引きには…、
「心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあり、」
「使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべき である。」
…となっています。
「適正使用」の「相談すること」でも出るので、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「トラネキサム酸は、血液を凝固しにくくさせる作用があり、血液凝固異常のある人で は、出血傾向を悪化させるおそれがあるので、治療を行っている医師等に相談するなど の対応が必要である。」ですが、誤った記述です。
難しい選択肢です。
間違っているのは、「血液を凝固しにくくさせる作用があり、血液凝固異常のある人で は、出血傾向を悪化させるおそれがある」のところです。
正しくは、「凝固した血液を溶解されにくくする働きもあるため、血栓のある人(脳血栓、心筋 梗塞、血栓性静脈炎等)や血栓を起こすおそれがある」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、憶える必要はありませんが、選択肢の言う「血液を凝固しにくくさせる作用があり、血液凝固異常のある人で は、出血傾向を悪化させるおそれがある」の記述は、かつての「かぜ薬」の「抗炎症成分」にあった「セミアルカリプロティナーゼ」と「ブロメライン」の記述です。
令和4年度の改正で、これら2成分は削除されています。
さて、当該「トラネキサム酸」ですが、「相談すること」でも出ます。
「基礎疾患3」も、参考にしてください。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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