午後第14問‐広島県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「腸の薬」についての問題です。難しい選択肢が1つありますが、他の選択肢を判別できれば、最終解答は導けます。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

午後第14問‐腸の薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「トリメブチンマレイン酸塩は、消化管運動が低下しているときは亢 進的に、運動が亢進しているときは抑制的に働く作用があるとされる。」ですが、正しい記述です。

 「トリメブチンマレイン酸塩」の正しい記述です。「消化管の運動を調整する作用」があります。

 固有の特徴なので、他県でも、出題実績があります。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸 の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ビサコジルは、空腸や回腸の粘膜を刺激して排便を促すと考えられている。」ですが、誤った記述です。

 「人体」の応用問題という、これまでに出題されたことのない問題です。小難しいです。

 間違っているのは、「空腸や回腸の粘膜を刺激」のところです。

 正しくは、「大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

 まあ、「ビサコジル」ですが、「大腸刺激性瀉下成分」なわけです。

 選択肢の言う「空腸や回腸」は、「小腸」なので、この点から、判断できるかと思います。

選択肢d

 選択肢dの「ヒマシ油は、主に誤食・誤飲等による中毒の場合などに用いられ、防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合にも使用することができる」ですが、誤った記述です。

 配偶者のように、ぜんぜん違う選択肢です。

 間違っているのは、「防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合にも使用することができる」のところです。

 「小腸刺激性瀉下成分」の「ヒマシ油」ですが、手引きには…、

 「主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除さ せなければならない場合に用いられるが、」

 「防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある(ナフタレンやリン等がヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがある)。」となっています。

 「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 午後1問:かぜ薬

 午後2問:かぜ薬の配合成分

 午後3問:漢方処方製剤(かぜ)

 午後4問:解熱鎮痛成分の働きと副作用

 午後5問:解熱鎮痛成分

 午後6問:漢方処方製剤(鎮痛)

 午後7問:眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬

 午後8問:鎮暈薬

 午後9問:鎮咳去痰薬

 午後10問:漢方処方製剤(鎮咳去痰)

 午後11問:胃の薬

 午後12問:胃に作用する薬

 午後13問:腸の薬の配合成分

 午後14問:腸の薬

 午後15問:漢方処方製剤(腸の薬)

 午後16問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後17問:浣腸薬及び駆虫薬

 午後18問:強心薬

 午後19問:高コレステロール改善薬

 午後20問:貧血用薬

 午後21問:痔の薬

 午後22問:漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 午後23問:月経及び婦人薬の適用対象

 午後24問:婦人薬

 午後25問:漢方処方製剤(アレルギー)

 午後26問:点鼻薬

 午後27問:点鼻薬の成分

 午後28問:眼科用薬

 午後29問:眼科用薬の配合成分

 午後30問:皮膚に用いる薬

 午後31問:皮膚に用いる薬の成分

 午後32問:ステロイド性抗炎症成分

 午後33問:歯痛薬・歯槽膿漏薬

 午後34問:禁煙補助剤

 午後35問:滋養強壮保健薬

 午後36問:漢方処方製剤(肥満症又は肥胖症)

 午後37問:消毒薬

 午後38問:殺虫成分

 午後39問:一般用検査薬

 午後40問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和4年度 広島県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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