本問は、「人体」の「全身循環に入る前に肝臓で代謝を受けるもの」についての問題です。内容的には基本レベルなんですが、問い方が新しいです。初見だと解答に戸惑うかと思います。傾向把握の点から、解いておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
一風変わった問題です。
「吸収された有効成分が全身循環に入る前に肝臓で代謝を受け るもの」を探すより、肝臓で代謝を受けないものを探した方が早いですね。
「1」の「皮膚」ですが、「皮膚吸収」を思い出してください。
手引きには…、
「通常は、皮膚表面から循環血液中へ移行する量は比較的少ないが、粘膜吸収の場合と同 様に、血液中に移行した有効成分は、肝臓で代謝を受ける前に血流に乗って全身に分布す る」
…とあります。
「3」の「口腔」ですが、手引きには…、
「抗狭心症薬の ニトログリセリン(舌下錠、スプレー)や禁煙補助薬のニコチン(咀嚼 剤)のように、有効 成分が口腔 粘膜から吸収されて全身作用を現すものもある。 これらの部位を通っている静脈血は肝臓を経由せずに心臓に至るため、吸収されて循環 血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する」
…とあります。
「4」の「直腸(直腸上部を除く。)」ですが、手引きには…、
「坐 剤はその代表的な例である。肛 門から医薬品を挿入することにより、直腸内で溶解さ せ、薄い直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものである。直腸の粘膜下には静脈が 豊富に分布して通っており、有効成分は容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも 全身作用が速やかに現れる。」
「これらの部位を通っている静脈血は肝臓を経由せずに心臓に至るため、吸収されて循環 血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する」
…とあります。
「5」の「鼻腔」ですが、手引きには…、
「鼻腔 粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成 分は循環血液中に移行しやすく、また、坐 剤等の場合と同様に、初めに肝臓で代謝を受け ることなく全身に分布するため、全身性の副作用を生じることがある。」
…とあります。
よって、上記の部位は、肝臓で代謝を受けないものです。
答えは、消去法から、「2 小腸」となります。
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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