ネオスチグミンメチル硫酸塩は、「眼科用薬」の「目の調節機能の改善成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「目の調節機能を改善する配合成分…ネオスチグミンメチル硫酸塩」
「自律神経系の伝達物質であるアセチルコリンは、水晶体の周りを囲んでいる毛様体に作用して、目の調節機能に関与している。」
「目を酷使すると、目の調節機能が低下し、目の疲れやかすみとい った症状を生じる。」
「ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、」
「毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、」
「目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。」
…と、相なります。
ご存じのように、「ネオスチグミンメチル硫酸塩」は、「眼科用薬」の「目の調節機能の改善成分」として登場します。
市販薬には、「【第2類医薬品】Vロートプレミアム 15mL 」などがあります。
なお、「ネオスチグミンメチル硫酸塩」ですが、眼科用薬での唯一の「目の調節機能の改善成分」です。
そのため、試験によく出てきます。
たとえば、「関西広域連合 R1 第45問」や「福岡県 R2 第87問」、「東京都 H29 第87問」などです。
優先順位は、「とても、高い」です。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は…、
① ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能の改善を目的として用いられる。
② 結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として、ネオスチグミンメチル硫酸塩が配合されている場合がある。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能の改善を目的として用いられる」ですが、正しいです。
そのままなのですが、ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能の改善を目的として用いられます。
よって、①は、「○」となります。
なお、コリンエストラーゼとアセチルコリンの憶え方は、後述します。
②の「結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として、ネオスチグミンメチル硫酸塩が配合されている場合がある」ですが、誤った記述です。
設問の言う「血管を収縮させて目の充血を除去する」のは、「アドレナリン作動成分」です。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、「目の調節機能を改善する成分」です。
よって、②は、「×」となります。
憶え方としては、語呂が一番です。
「ネオスチグミンメチル硫酸塩」ですが…、
「コリンエステラーゼの働きを抑える作用」
「毛様体におけるアセチルコリンの働きを助ける」
…わけです。
太文字部分に着目して、「“寺(テラ)”を抑える」とか、「“汗が散る”(アセチル)のを助ける」くらいの語呂で、押さえるといいでしょう。
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、「ひっかけ」に注意してください。
本試験では、語句が入れ替わって出題される公算が大です。たとえば…、
「コリンエステラーゼの働きを“助ける”作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを“抑える”」とか…、
「“アセチルコリン”の働きを抑える作用を示し、毛様体における“コリンエステラーゼ”の働きを助ける」といった感じで出題されます。
(アレレ)とならないように、先に見た語呂を活用して、正確に憶えましょう。
参考:奈良県 R3 第85問…選択肢a
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第2類医薬品】Vロートプレミアム 15mL 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「眼科用薬」の「目の調節機能の改善成分」の成分は、「ネオスチグミンメチル硫酸塩」のみです。リンクはありません。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする