ブラインドタッチ:共通編3と4-「独自化」と「定型化」

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 計算機(電卓)のブラインドタッチを習得する要領のうち、「独自化」と「定型化」を見ていきます。なお、当ページは、右手のブラインドタッチ・左手のブラインドタッチで、共に求められる4点(3つの固定化、練習・訓練、独自化、定型化)のうちの2つです。

 以下に述べることは、ある程度の練習・訓練が済んで、そこそこにブラインドタッチができるようになった人が対象です。

 靴や下着のサイズが違うように、人それぞれには個体差があります。計算機(電卓)のブラインドタッチも同様の事情でして、やはり最後には、「ブラインドタッチも、人それぞれ」になるものです。

 以下、そんな「それぞれ事情」を、「独自化」と「定型化」という観点から、見ていきたいと思います。

独自化する

 「独自化」というのは、その名の通り、「計算機(電卓)のキーの打ち方が個人的な独特のものになってくる」ことを言います。

 一見すると小難しい理屈が続きそうですが、そうじゃなくて、実際に、正確に速く打とうとすれば、「そうなっちゃう」ものなのであります。

 というのも、計算機(電卓)自体のつくりがメーカーによって異なる上に、同じメーカー製品でも型番・型式によって、キーの配置が異なっています。その上、わたしたちの身体の大小(指、手、腕)も違っています。

 このため、どうしても、キーの打ち方や計算の仕方に、「独自性」が生まれてくるという塩梅です。

 例えば、「0」キーは、打つ人によって大きく違ってくるように思います。親指で打つ人、人差し指で打つ人、小指で打つ人も、薬指で打つ人もいます。

 そもそも、計算機(電卓)を右手で打つか左手で打つかを決めるところから、個体差に応じた「独自化」は始まっています。また、4本指で打つ人もいれば、5本指すべてを利用して打つ人もおられますから、ホントに、計算機(電卓)の打ち方は、「個別的」になります。ちなみにわたしは、左手・4本指派です。

 手の平の大きさも「独自化」の要因ですし、指の稼動範囲も要因の1つです。指の細い人と太い人の打ち方、打ち様は、やはり違ってきて当然でしょう。

 もっと明け透けに言えば、“手先の器用さ”によっても、打ち方は異なってくるでしょう。ピアノやオルガンが得意な人は絶対に上達が早いし、打ち方もかなり違ってくるように思います。

 ま、こんな次第ですので、ある程度、基本的な打ち方ができるようになれば、どんどん、自分の打ちやすい方に進んでいけばいいでしょう。

 ぶっちゃけると、要は「正確で速く、計算結果を得て、点数が取れればいい」わけですから、そういう風になっていれば、どんなうち方でもいい寸法です。

 計算機や電卓という実務の世界は、剣道や弓道、茶道や華道のように「型」のある「オケイコ」とは違って、自己流でやったら『悪い型』が付いてしまい、後々困ったなんてことは聞いたことがないので、ばしばし、自己流で正確かつ速く計算できるようになればいいでしょう。

 まあ、独自化については、「気づいたらそうなっていた」面が大きいので、こういう現象があるんだくらいに、意識の片隅に置いていてくださればと存じます。逆を言えば、通常のノーマルな打ち方だとどうにもなじまないってときは、「独自化」するところだ、ということができるでしょう。

定型化する

 「定型化する」というのは、その文言の中に「型」とあるように、ある数字なり、ある特定の計算(メモリ計算など)をするときは、あらかじめ「型」を作っておいて、以降はそれに従うということを指します。

 たとえば、わたしの例だと、どうしても「1,000」や「10,000」、「100,000」や「1,000,000」といった「0」の多い数字の入力になるとよく打ち間違えたので、『タイミング』という型を作ってました。

 「1,000」だと、「1」を押したら、跳ねるような感じで“ポンッ”という感じで「00」を押し、残りの「0」を低いタッチで軽く“トン↓”と押すようにしていました。つまり、「1,000」は、「ポントン」という型で打ってた、という塩梅です。

 「10,000」だと、「00」を“ポンッポンッ”と2回押し、「100,000」のときは、「00」を“ポンッポンッ”と、「0」を“トン↓”と押しました。「1,000,000」のときは、「00」を“ポンッポンッポンッ”です。

 擬音ばかりでわかりにくいでしょうが、「ある打ち間違いやすい数字」を打つときは、こんな風に、自分で音頭を取って、タイミングを取って定型化しておくだけで、タッチミスは激減します。

 また、キーの配列等の理由から、どうしてもその計算だけがうまくできないというのなら、無理してブランドタッチをするよりかも、、思いっきり計算機を見ながら打つように、定型化することができます。当該計算のときだけは、「見る」という型にしておけば、(うまく打てるだろうか?)という不安がゼロになりますから、格段にミスをしなくなるでしょう。

 ま、こんな風に、定まった型を作っておけば、多少不得意な操作やキータッチでも、十分な正確性と速さを得られるように思います。

 先も言ったように、要は「正確で速く計算結果を得て、点数が取れればいい」わけですから、そういう風になっていれば、どんな打ち方でもいいです。死人が出るわけでなし。

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