本問は、「地震保険」についての問題です。「地震保険」とあるので、眩暈がした人もいるでしょうが、内容は、区分所有法等の基本論点で構成されています。選択肢1は、一般常識問題です。テキストと過去問を繰り返しておけば、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢1の「地震若しくは噴火又はこれらによる津波を直接又は間接の原因とする火災、損壊、 埋没、流失による損害(政令で定めるものに限る。)をてん補する地震保険契約は、火災保険契約等特定の損害保険契約に附帯して締結される。」ですが、正しい記述です。
「地震保険」ですが、単独の保険ではなく、火災保険等の附帯(特約)として、締結されます。
テキストで確認しておきましょう。
FPを受ける予定の人は、ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「適切」となります。
選択肢2の「共用部分に係る損害保険料は、各区分所有者が、その有する専有部分の床面積の割合に応じて負担するが、規約でこれと異なる定めをすることができる。」ですが、正しい記述です。
区分所有法では、「共用部分の負担・収取」は、「規約で別段の定め」が可能です。
よって、選択肢は、「適切」となります。
選択肢3の「理事長(管理者)は、共用部分に係る損害保険契約に基づく保険金額の請求及び受領について、区分所有者を代理する。」ですが、正しい記述です。
区分所有法の第26条第二項には…、
『管理者は、その職務に関し、区分所有者を代理する。』
『第十八条第四項(第二十一条において準用する場合を含む。)の規定による損害保険契約に基づく保険金額並びに共用部分等について生じた損害賠償金及び不当利得による返還金の請求及び受領についても、同様とする。』
…とあります。
設問の場合、理事長が「管理者」なのですから、代理することができます。
よって、選択肢は、「適切」となります。
選択肢4の「共用部分について、損害保険契約をするか否かの決定を、理事会の決議により行う旨を規約で定めることはできない。」ですが、誤った記述です。
区分所有法の第十八条(共用部分の管理)には…、
『共用部分の管理に関する事項は、前条の場合を除いて、集会の決議で決する。ただし、保存行為は、各共有者がすることができる。』
『2 前項の規定は、規約で別段の定めをすることを妨げない。』
『3 (略)』
『4 共用部分につき損害保険契約をすることは、共用部分の管理に関する事項とみなす。』
…と、明記されています。
まずもって、第四項により、「共用部分につき損害保険契約をすることは、共用部分の管理」に該当します。
んで、第一項により、共用部分の管理については、原則的に、「集会の決議」で決します。
とはいえ、第二項に、「規約で別段の定めをすることを妨げない」とあります。
よって、「規約で別段の定め」をしたなら、「理事会の決議」で、損害保険契約の締結について、決することができます。
よって、選択肢は、「不適切」となります。
本問は、「不適切なものはどれか?」ですので…、
「1」は「適切」です。
「2」は「適切」です。
「3」は「適切」です。
「4」は「不適切」です。
正解:4
…と相なります。
1問:民法‐相続・・・「ふつう」。
2問:民法‐贈与契約・・・「ふつう」。
3問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。
4問:民法‐留置権・・・「やや難」。
5問:民法‐保証契約・・・「やや難」。
6問:民法‐同時履行の抗弁権・・・「やや難」。
7問:標管委託契約書‐総合問題1・・・「ふつう」。
8問:標管委託契約書‐総合問題2・・・「ふつう」。
9問:標管委託契約書‐総合問題3・・・「ふつう」。
10問:滞納等・・・「ふつう」。
11問:時効の中断・・・「ふつう」。
12問:標準管理規約‐修繕積立金・・・「ふつう」。
13問:標準管理委託契約書‐管理事務報告・・・「ふつう」。
14問:標準管理規約‐監事・・・「ふつう」。
15問:会計・仕訳1・・・「やや難」。
16問:会計・仕訳2・・・「やや難」。
17問:建築基準法‐共同住宅の共有階段・・・「やや難」。
18問:建築基準法‐用途地域・・・「難」。
19問:建築基準法‐容積率・・・「ふつう」。
20問:特定住宅瑕疵担保責任履行・・・「ふつう」。
21問:マンションの構造・部材・・・「やや難」。
22問:建築士法・・・「難」。
23問:雨水排水設備・・・「ふつう」。
24問:消防用設備・・・「やや難」。
25問:LEDランプ・・・「やや難」。
26問:共用部分の工事・・・「ふつう」。
27問:長期修繕計画作成ガイドライン1・・・「やや難」。
28問:長期修繕計画作成ガイドライン2・・・「やや難」。
29問:標準管理規約‐共用部分の範囲・・・「ふつう」。
30問:標準管理規約‐団地総会・・・「難」。
31問:標準管理規約‐利益相反行為・・・「ふつう」。
32問:標準管理規約‐複合用途型マンション・・・「難」。
33問:標準管理規約‐専有部分の修繕・・・「ふつう」。
34問:標準管理規約‐役員任期・・・「ふつう」。
35問:区分所有法‐罰則・・・「難」。
36問:区分所有法‐専有部分の用途・・・「ふつう」。
37問:区分所有法‐規約別段定め・・・「やや難」。
38問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。
39問:判例:理事長の解任・・・「やや難」。
40問:品確法・・・「ふつう」。
41問:地震保険・・・「ふつう」。
42問:借地借家法等・・・「ふつう」。
43問:マンション建替円滑化法・・・「ふつう」。
44問:各種法令・・・「ふつう」。
45問:宅建業法・・・「ふつう」。
46問:マンション管理適正化指針・・・「ふつう」。
47問:適正化法‐財産分別管理・・・「ふつう」。
48問:適正化法‐重要事項の説明・・・「ふつう」。
49問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。
50問:適正化法‐業者登録・・・「ふつう」。
使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、
過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。
予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。
民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。
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苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。
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管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。
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