本問は、「借地借家法等の定期建物賃貸借契約」の問題です。選択肢1がなぜだか異様に難しいですが、他の選択肢は基礎的なものなので、なんとか、最終解答は導けると思います。選択肢1は、今後の出題に備えて、チェックしておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
大半の受験生は点にするので、落とさないようにしてください。
選択肢1の「本件契約において、相互に賃料の増減額請求をすることはできない旨の特約は無効である。」ですが、誤った記述です。
第三十八条(定期建物賃貸借)の第7項には…、
『第三十二条の規定(借賃増減請求権)は、第一項の規定による建物の賃貸借において、借賃の改定に係る特約がある場合には、適用しない。』
…とあります。
第三十二条の条文ですが…、
『建物の借賃が、(…略…)となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる。』
…となっています。
ふつうの「建物賃貸借」なら、「借賃増減請求権」が可能なのですが、「定期建物賃貸借」の場合、借賃の特約があれば、「借賃増減請求権」の規定が適用されなくなって、「請求できなくなる」わけです。
よって、「特約」の方が適用される次第です。
選択肢の場合、「定期建物賃貸借」なので、特約が有効となります。
なお、通常の借家権なら、借主に不利なので無効です。
選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「Aは、本件契約を締結するに当たり、あらかじめBに対し、本件契約期間満了後の更新はなく終了することについて、その旨を記載した書面を交付して説明しなければならないが、本件契約書に明確にその旨が記載され、Bがその内容を認識しているときは、説明をしなくてもよい。」ですが、誤った記述です。
書面を交付して、「説明」しなくてはいけません。説明を省略できません。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「本件契約の期間を6箇月とした場合においては、本件契約は期間の定めのない契約とみなされる。」ですが、誤った記述です。
「定期建物賃貸借契約」ですが、期間は、「自由」です。
ウィークリーマンション・マンスリーマンションの存在を、思い出してください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「本件契約の目的が、事業用のものであるか否かにかかわらず、公正証書による等書面によりしなければならない。」ですが、正しい記述です。
よーく、選択肢の文言と、テキストの文言を読んでください。
定期建物賃貸借契約は、「書面」であればよく、「公正証書」と限定されていません。
選択肢も、「公正証書による“等”書面」と、「公正証書などの書面」と、記述されています。
「公正証書」でないとダメなのは、「定期借地権の事業用定期借地権」だけです。
よって、選択肢は、「正」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
本問は、「正しいものはどれか?」ですので…、
正解:4
…と相なります。
1問:民法‐相続・・・「ふつう」。
2問:民法‐贈与契約・・・「ふつう」。
3問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。
4問:民法‐留置権・・・「やや難」。
5問:民法‐保証契約・・・「やや難」。
6問:民法‐同時履行の抗弁権・・・「やや難」。
7問:標管委託契約書‐総合問題1・・・「ふつう」。
8問:標管委託契約書‐総合問題2・・・「ふつう」。
9問:標管委託契約書‐総合問題3・・・「ふつう」。
10問:滞納等・・・「ふつう」。
11問:時効の中断・・・「ふつう」。
12問:標準管理規約‐修繕積立金・・・「ふつう」。
13問:標準管理委託契約書‐管理事務報告・・・「ふつう」。
14問:標準管理規約‐監事・・・「ふつう」。
15問:会計・仕訳1・・・「やや難」。
16問:会計・仕訳2・・・「やや難」。
17問:建築基準法‐共同住宅の共有階段・・・「やや難」。
18問:建築基準法‐用途地域・・・「難」。
19問:建築基準法‐容積率・・・「ふつう」。
20問:特定住宅瑕疵担保責任履行・・・「ふつう」。
21問:マンションの構造・部材・・・「やや難」。
22問:建築士法・・・「難」。
23問:雨水排水設備・・・「ふつう」。
24問:消防用設備・・・「やや難」。
25問:LEDランプ・・・「やや難」。
26問:共用部分の工事・・・「ふつう」。
27問:長期修繕計画作成ガイドライン1・・・「やや難」。
28問:長期修繕計画作成ガイドライン2・・・「やや難」。
29問:標準管理規約‐共用部分の範囲・・・「ふつう」。
30問:標準管理規約‐団地総会・・・「難」。
31問:標準管理規約‐利益相反行為・・・「ふつう」。
32問:標準管理規約‐複合用途型マンション・・・「難」。
33問:標準管理規約‐専有部分の修繕・・・「ふつう」。
34問:標準管理規約‐役員任期・・・「ふつう」。
35問:区分所有法‐罰則・・・「難」。
36問:区分所有法‐専有部分の用途・・・「ふつう」。
37問:区分所有法‐規約別段定め・・・「やや難」。
38問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。
39問:判例:理事長の解任・・・「やや難」。
40問:品確法・・・「ふつう」。
41問:地震保険・・・「ふつう」。
42問:借地借家法等・・・「ふつう」。
43問:マンション建替円滑化法・・・「ふつう」。
44問:各種法令・・・「ふつう」。
45問:宅建業法・・・「ふつう」。
46問:マンション管理適正化指針・・・「ふつう」。
47問:適正化法‐財産分別管理・・・「ふつう」。
48問:適正化法‐重要事項の説明・・・「ふつう」。
49問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。
50問:適正化法‐業者登録・・・「ふつう」。
使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、
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