33問‐管理業務主任者 R1過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「標準管理規約‐専有部分の修繕」の問題です。どの選択肢の基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。常識的に、判断できる選択肢も多いです。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

33問‐標準管理規約‐専有部分の修繕

 

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 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「区分所有者は、工事業者に依頼し、畳の交換や壁紙の張替えを行う場合においては、あらかじめ、理事長にその旨を届け出る必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「第17条」には…、

 『区分所有者は、その専有部分について、修繕、模様替え又は建物に定着する物件の取付け若しくは取替え(以下「修繕等」という。)であって共用部分又は他の専有部分に影響を与えるおそれのあるものを行おうとするときは、あらかじめ、理事長にその旨を申請し、書面による承認を受けなければならない。』

 …と、規定されています。

 選択肢の場合、「工事業者に依頼し」とあるので、業者が関与するそこそこの規模の工事であり、騒音や異臭等が予想されるので、届出が必要とされています。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢2

 選択肢2の「理事長の承認を受けた工事であっても、当該工事の結果、共用部分又は他の専有部 分に生じた事後的な影響については、当該工事を発注した区分所有者は、その責任や負担を免れるわけではない。」ですが、正しい記述です。

 理事長の承認があるからといって、責任のすべてが免責されるわけではありません。

 常識的に判断できると思います。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢3

 選択肢3の「理事長は、施工状況の確認のために立入り、調査を行った結果、申請又は届出を受 けたものとは異なる内容の工事が行われていることが確認された場合においては、原状回復のための必要な措置等をとることができる。」ですが、正しい記述です。

 「第17条」の五項には…、

 『理事長又はその指定を受けた者は、本条の施行に必要な範囲内において、修繕等の箇所に立ち入り、必要な調査を行うことができる。』

 …と、定められています。

 そして、コメントの⑬には…、 『本条の承認を受けないで、専有部分の修繕等の工事を行った場合には、第67条の規定により、理事長は、その是正等のため必要な勧告又は指示若しくは警告を行うか、その差止め、排除又は原状回復のための必要な措置等をとることができる。』

 …と、明記されています。

 まあ、常識的に、判断できると思います。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢4

 選択肢4の「理事長の承認を受けた工事であれば、総会の決議を経なくても、当該工事に必要な外壁の穿孔、躯体の一部撤去を行うことができる。」ですが、誤った記述です。

 「外壁の穿孔、躯体の一部撤去」ですが、「共用部分の変更」なので、理事長の承認以外に、総会の決議が必要です。

 これも、常識的に、判断できるかと思います。

 よって、選択肢は、「不適切」となります。

答え

 「1」は「適切」です。

 「2」は「適切」です。

 「3」は「適切」です。

 「4」は「不適切」です。

 本問は、「最も不適切なものはどれか?」ですので…、

 正解:4

 …と相なります。

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R1過去問一覧

 1問:民法‐相続・・・「ふつう」。

 2問:民法‐贈与契約・・・「ふつう」。

 3問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。

 4問:民法‐留置権・・・「やや難」。

 5問:民法‐保証契約・・・「やや難」。

 6問:民法‐同時履行の抗弁権・・・「やや難」。

 7問:標管委託契約書‐総合問題1・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐総合問題2・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐総合問題3・・・「ふつう」。

 10問:滞納等・・・「ふつう」。

 11問:時効の中断・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐修繕積立金・・・「ふつう」。

 13問:標準管理委託契約書‐管理事務報告・・・「ふつう」。

 14問:標準管理規約‐監事・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳1・・・「やや難」。

 16問:会計・仕訳2・・・「やや難」。

 17問:建築基準法‐共同住宅の共有階段・・・「やや難」。

 18問:建築基準法‐用途地域・・・「難」。

 19問:建築基準法‐容積率・・・「ふつう」。

 20問:特定住宅瑕疵担保責任履行・・・「ふつう」。

 21問:マンションの構造・部材・・・「やや難」。

 22問:建築士法・・・「難」。

 23問:雨水排水設備・・・「ふつう」。

 24問:消防用設備・・・「やや難」。

 25問:LEDランプ・・・「やや難」。

 26問:共用部分の工事・・・「ふつう」。

 27問:長期修繕計画作成ガイドライン1・・・「やや難」。

 28問:長期修繕計画作成ガイドライン2・・・「やや難」。

 29問:標準管理規約‐共用部分の範囲・・・「ふつう」。

 30問:標準管理規約‐団地総会・・・「難」。

 31問:標準管理規約‐利益相反行為・・・「ふつう」。

 32問:標準管理規約‐複合用途型マンション・・・「難」。

 33問:標準管理規約‐専有部分の修繕・・・「ふつう」。

 34問:標準管理規約‐役員任期・・・「ふつう」。

 35問:区分所有法‐罰則・・・「難」。

 36問:区分所有法‐専有部分の用途・・・「ふつう」。

 37問:区分所有法‐規約別段定め・・・「やや難」。

 38問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。

 39問:判例:理事長の解任・・・「やや難」。

 40問:品確法・・・「ふつう」。

 41問:地震保険・・・「ふつう」。

 42問:借地借家法等・・・「ふつう」。

 43問:マンション建替円滑化法・・・「ふつう」。

 44問:各種法令・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:マンション管理適正化指針・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐財産分別管理・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐重要事項の説明・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。

 50問:適正化法‐業者登録・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

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管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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