28問‐管理業務主任者 R1過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「長期修繕計画作成ガイドライン」についての出題です。「長期修繕計画」の基本的な知識が問われています。これまで、ほとんど出題実績のなかった論点なので、できなくても仕方がないです。ただ、今後の出題も考えられるので、本問は解けるように、復習しておいてください。テキストも、一読しておきましょう。

28問‐長期修繕計画作成ガイドライン2

 

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 本問の難易度は、「難」です。

 テキストを逸脱した選択肢が目立ちます。

 が、テキストレベルのものもあるので、こういう「できる」選択肢だけ、きちんと判別できるようになりましょう。

 最終解答は、あてずっぽになりますが、それでも、格段に正解率が上がります。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

解説

 こういう「未知の問題」は、「勘」を働かせて、解きましょう。

 (なんか変だな)くらいの直感が、よく当たります。

 ダメで元々です。

選択肢1

 選択肢1の「新築マンションの場合においては、分譲事業者が提示した長期修繕計画(案)と修繕積立金の額について、購入契約時の書面合意により分譲事業者からの引渡しが完了した時点で決議したものとすることができる。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。チェックだけはしておきましょう。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢2

 選択肢2の「長期修繕計画の見直しに当たっては、必要に応じて専門委員会を設置するなど、検討を行うために管理組合内の体制を整えることが必要である。」ですが、正しい記述です。

 原文を知らなくても、常識的に、妥当だと判断できると思います。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

選択肢3

 選択肢3の「長期修繕計画の見直しは、大規模修繕工事実施の直前又は直後に行うことにより、大規模修繕工事と大規模修繕工事の中間の時期に単独で行うことは不要となる。」ですが、誤った記述です。

 ガイドラインによると、「長期修繕計画の見直しは、単独で行う場合と、大規模修繕工事の直前又は直後に行う場合があります」と、記述されています。

 よって、大規模修繕工事実施の直前又は直後に見直したからといって、単独での見直しを否定するものではないです。

 なお、「長期修繕計画の見直し」ですが…、

 『長期修繕計画は、不確定な事項を含んでいますので、“5年程度ごとに”調査・診断を行い、その結果に基づいて見直すことが必要です。また、併せて修繕積立金の額も見直します。』と、明記されています。

 併せて、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「不適切」となります。

選択肢4

 選択肢4の「計画修繕工事を実施する際は、その基本計画の検討時において、建物及び設備の現状、修繕等の履歴などの調査・診断を行い、その結果に基づいて内容や時期等を判断する。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 今後の出題に備えて、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「適切」となります。

答え

 「1」は「適切」です。

 「2」は「適切」です。

 「3」は「不適切」です。

 「4」は「適切」です。

 本問は、「不適切なものはどれか?」ですので…、

 正解:3

 …と相なります。

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R1過去問一覧

 1問:民法‐相続・・・「ふつう」。

 2問:民法‐贈与契約・・・「ふつう」。

 3問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。

 4問:民法‐留置権・・・「やや難」。

 5問:民法‐保証契約・・・「やや難」。

 6問:民法‐同時履行の抗弁権・・・「やや難」。

 7問:標管委託契約書‐総合問題1・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐総合問題2・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐総合問題3・・・「ふつう」。

 10問:滞納等・・・「ふつう」。

 11問:時効の中断・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐修繕積立金・・・「ふつう」。

 13問:標準管理委託契約書‐管理事務報告・・・「ふつう」。

 14問:標準管理規約‐監事・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳1・・・「やや難」。

 16問:会計・仕訳2・・・「やや難」。

 17問:建築基準法‐共同住宅の共有階段・・・「やや難」。

 18問:建築基準法‐用途地域・・・「難」。

 19問:建築基準法‐容積率・・・「ふつう」。

 20問:特定住宅瑕疵担保責任履行・・・「ふつう」。

 21問:マンションの構造・部材・・・「やや難」。

 22問:建築士法・・・「難」。

 23問:雨水排水設備・・・「ふつう」。

 24問:消防用設備・・・「やや難」。

 25問:LEDランプ・・・「やや難」。

 26問:共用部分の工事・・・「ふつう」。

 27問:長期修繕計画作成ガイドライン1・・・「やや難」。

 28問:長期修繕計画作成ガイドライン2・・・「やや難」。

 29問:標準管理規約‐共用部分の範囲・・・「ふつう」。

 30問:標準管理規約‐団地総会・・・「難」。

 31問:標準管理規約‐利益相反行為・・・「ふつう」。

 32問:標準管理規約‐複合用途型マンション・・・「難」。

 33問:標準管理規約‐専有部分の修繕・・・「ふつう」。

 34問:標準管理規約‐役員任期・・・「ふつう」。

 35問:区分所有法‐罰則・・・「難」。

 36問:区分所有法‐専有部分の用途・・・「ふつう」。

 37問:区分所有法‐規約別段定め・・・「やや難」。

 38問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。

 39問:判例:理事長の解任・・・「やや難」。

 40問:品確法・・・「ふつう」。

 41問:地震保険・・・「ふつう」。

 42問:借地借家法等・・・「ふつう」。

 43問:マンション建替円滑化法・・・「ふつう」。

 44問:各種法令・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:マンション管理適正化指針・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐財産分別管理・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐重要事項の説明・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。

 50問:適正化法‐業者登録・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

 過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

 民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。

 お勧めの入門本は、「弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業」と「民法はおもしろい」です。

会計・仕訳問題

 苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。

 時間があるなら、いっそのこと、簿記3級で勉強します。100%取れるようになります。簿記3級は、2週間あればマスターできます。

 独学向けの教材は、テキストと問題集が一緒になった「スッキリわかる 日商簿記3級」で勉強すれば、まず間違いなく「1点」取れるようになります。

PDF過去問演習

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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