本問は、「標準管理規約‐利益相反行為」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。「標準管理規約」は、近年、改定があったので、丁寧に見ていきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
本問は、「単棟型」の「標準管理規約」の「改定事項」です。
精読しておきましょう。
選択肢1の「理事長は、理事会において、当該取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなければならない。」ですが、正しい記述です。
標準管理規約の「(利益相反取引の防止)第37条の2」には、以下のように…、
『役員は、次に掲げる場合には、理事会において、当該取引につき重要な事実を開示し、その承認を受けなければならない。』
『役員が自己又は第三者のために管理組合と取引をしようとするとき』
…と、定められています。
「理事長」も「役員」ですから、「利益相反行為」に該当するときは、理事会の承認が必要となります。
よって、選択肢は、「適切」となります。
選択肢2の「当該取引の承認について、理事長は、理事会の議決に加わることができない。」ですが、正しい記述です。
(理事会の会議及び議事)の第53条第三項には…、
『前2項の決議について特別の利害関係を有する理事は、議決に加わることができない。』と、定められています。
んなもんで、「利益相反行為」の可能性のある理事長は、理事会の議決に参加できません。
まあ、常識的に、判断できますね。
よって、選択肢は、「適切」となります。
選択肢3の「管理組合が当該取引のための契約を締結するに当たっては、必ず理事長以外の理事が、管理組合を代表しなければならない。」ですが、誤った記述です。
「標準管理規約」によると、「監事」も、代表することができます。
まあ、だいたい、「必ず」といった断定があれば、間違っているものです。
よって、選択肢は、「不適切」となります。
選択肢4の「理事長以外の理事は、当該取引が管理組合に著しい損害を及ぼすおそれがあることを発見したときは、直ちに、その事実を監事に報告しなければならない。」ですが、正しい記述です。
選択肢の内容は、「利益相反行為」に限ったものではありません。
通常の義務として、理事は、「管理組合に著しい損害を及ぼすおそれのある事実があることを発見したときは、直ちに、当該事実を監事に報告しなければならない」と、第40条に定められています。
よって、選択肢は、「適切」となります。
「1」は「適切」です。
「2」は「適切」です。
「3」は「不適切」です。
「4」は「適切」です。
本問は、「不適切なものはどれか?」ですので…、
正解:3
…と相なります。
1問:民法‐相続・・・「ふつう」。
2問:民法‐贈与契約・・・「ふつう」。
3問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。
4問:民法‐留置権・・・「やや難」。
5問:民法‐保証契約・・・「やや難」。
6問:民法‐同時履行の抗弁権・・・「やや難」。
7問:標管委託契約書‐総合問題1・・・「ふつう」。
8問:標管委託契約書‐総合問題2・・・「ふつう」。
9問:標管委託契約書‐総合問題3・・・「ふつう」。
10問:滞納等・・・「ふつう」。
11問:時効の中断・・・「ふつう」。
12問:標準管理規約‐修繕積立金・・・「ふつう」。
13問:標準管理委託契約書‐管理事務報告・・・「ふつう」。
14問:標準管理規約‐監事・・・「ふつう」。
15問:会計・仕訳1・・・「やや難」。
16問:会計・仕訳2・・・「やや難」。
17問:建築基準法‐共同住宅の共有階段・・・「やや難」。
18問:建築基準法‐用途地域・・・「難」。
19問:建築基準法‐容積率・・・「ふつう」。
20問:特定住宅瑕疵担保責任履行・・・「ふつう」。
21問:マンションの構造・部材・・・「やや難」。
22問:建築士法・・・「難」。
23問:雨水排水設備・・・「ふつう」。
24問:消防用設備・・・「やや難」。
25問:LEDランプ・・・「やや難」。
26問:共用部分の工事・・・「ふつう」。
27問:長期修繕計画作成ガイドライン1・・・「やや難」。
28問:長期修繕計画作成ガイドライン2・・・「やや難」。
29問:標準管理規約‐共用部分の範囲・・・「ふつう」。
30問:標準管理規約‐団地総会・・・「難」。
31問:標準管理規約‐利益相反行為・・・「ふつう」。
32問:標準管理規約‐複合用途型マンション・・・「難」。
33問:標準管理規約‐専有部分の修繕・・・「ふつう」。
34問:標準管理規約‐役員任期・・・「ふつう」。
35問:区分所有法‐罰則・・・「難」。
36問:区分所有法‐専有部分の用途・・・「ふつう」。
37問:区分所有法‐規約別段定め・・・「やや難」。
38問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。
39問:判例:理事長の解任・・・「やや難」。
40問:品確法・・・「ふつう」。
41問:地震保険・・・「ふつう」。
42問:借地借家法等・・・「ふつう」。
43問:マンション建替円滑化法・・・「ふつう」。
44問:各種法令・・・「ふつう」。
45問:宅建業法・・・「ふつう」。
46問:マンション管理適正化指針・・・「ふつう」。
47問:適正化法‐財産分別管理・・・「ふつう」。
48問:適正化法‐重要事項の説明・・・「ふつう」。
49問:適正化法‐管理事務の報告・・・「ふつう」。
50問:適正化法‐業者登録・・・「ふつう」。
使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、
過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。
予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。
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