登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「眼科用薬」の総論的なことや、○×問題、頻出事項のまとめ。
第9節「眼科用薬」は、本試験で確実に「1~2問」出る単元です。
「眼科用薬」は、そこそこボリュームはありますが、成分の大半は、これまでに学習した抗ヒスタミン成分や抗炎症成分といったものが多いです。
そのため、新しく憶えることは、限られているといった寸法です。
「費用対効果」の高いところだと言えます。さっさと消化して、貴重な1点を確保してください。
では、「医薬品」の第9節「眼科用薬」の各成分へのリンクです。
サルファ剤(スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム)
先述したように、当該眼科用薬では、学習済みの成分がそこそこあります。
そのため、出題者からすると、問題を作り難い状況にあるのです。
そのためか、総論部分にある「分類」が、よく試験に問われます。
眼科用薬は、以下の3つ(洗眼薬・コンタクトレンズ装着液・点眼薬)に分類されています。
「洗眼薬」とは、目の洗浄、眼病予防に用いられ、涙液成分や抗ヒスタミン成分、抗炎症成分が配合されます。
よくある問題としては、「洗眼薬は、眼病の治療に用いられる」などと出ます。
洗眼薬は、「洗浄及び予防」なので「×」です。
家の薬箱に洗眼薬のある方は、ラベルでチェックしておきましょう。
amazon参考:洗眼薬
次に、「コンタクトレンズ装着液」ですが、名前が体を現しているので、試験にはあまり出ません。
試験に出るとしたら、手引きの「あらかじめ定められた範囲内の成分のみのコンタクトレンズ装着液は、医薬部外品として認められる」くらいです。
試験では、「コンタクトレンズ装着液は、医薬品のみしかない」などと出ます。「×」です。
ドラッグストアにいけば、「医薬部外品」のコンタクトレンズ装着液を見ることができます。
amazon参考:コンタクトレンズ装着液
当該点眼薬の種類は、かなり問われるので、押えるべき論点です。
一般用医薬品の点眼薬は、4つあり、「人工涙液」「一般点眼薬」「アレルギー用点眼薬」「抗菌性点眼薬」となっています。
「人工涙液」は、涙液成分を補うのを目的とします。(目の乾き予防)
「一般点眼薬」は、目の疲れや痒み、結膜充血などの症状を抑える成分が配合されています。
「アレルギー用点眼薬」は、花粉やハウスダストなどのアレルゲン由来の症状を緩和します。
「抗菌性点眼薬」とは、結膜炎(はやり目)や、ものもらい(麦粒種)、眼瞼炎(まぶたのただれ)などに用いられ、サルファ剤などの抗菌成分が配合されます。
本試験では、よくある“説明の入れ替え”が出ます。
たとえば、「一般点眼薬は、目の洗浄、眼病予防に用いられる」とか…、
「一般点眼薬は、結膜炎などに用いられ、サルファ剤などの抗菌成分が配合される」とか…、
「人工涙液は、涙液成分を補うのを目的としているほか、目の洗浄、眼病予防に用いられる」などと…、
…出ます。
ぜんぶ「×」ですね。ぜんぶ個々の説明が「入れ替え」られています。
こうした「入れ替え」問題は、テキストをシッカリ読んでおかないと解けません。
製品を実地に見るなどして、整理して憶えていってください。
amazon参考:人工涙液
amazon参考:アレルギー用点眼薬
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
点眼薬は、無菌的に製造されています。
容器の先端が、まぶたやまつげに触れないようにします。
感染予防のため、別の人との共有を避けます。配偶者が使ったものを触りたくないのが人情です。
使用期限は、「未開封」のものです。
1度に何滴入れても、効果は増しません。
点眼後、目頭を押えると、液剤が鼻腔に流れ込まないので、効果的です。
上記目頭は、「ひっかけ」が出ています。たとえば、「目“尻”を押える」などと出ます。わたしは、討ち取られました。
先の「1度に何滴入れても、効果は増しません。」のところには、数字があります。
1滴の液量は「約50μℓ(マイクロリットル)」です。
結膜嚢の容積は「約30μℓ(マイクロリットル)」です。
試験では、「1滴の液量は約30μℓで、結膜嚢の容積は約50μℓ」などと、極めて足元を見た問題が出題されています。
数字は、常に狙われています。「医薬品の数字9」を一読をば。
コンタクトレンズ(ソフト、ハードとも)を装着時には、添付文書に使用可能を記載されていない限り、点眼をすべきではありません。
ソフトコンタクトレンズは、防腐剤などの配合成分が付着しやすいので、角膜を傷つけるおそれがあります。
んなもんで、1回使いきりタイプを除き、装着したままの点眼は避けます。
当該コンタクトレンズ事情については、最近、特によく出るので、押えておきましょう。
点眼薬には、「局所的な副作用」と「全身的な副作用」が生じます。
試験では、「点眼薬を用いても、全身的な副作用は生じない」などと出ます。
目薬では全身的な副作用は起きないという“誤った常識”を糺す目的のため、よく出ています。「まさか目薬で?!」というアレです。
本当によく出るので、「点眼薬でも全身的な副作用」と憶えておきましょう。
医師から処方された点眼薬と、一般用医薬品の点眼薬とを併用すると、治療に悪影響を及ぼすことがあります。
医師の治療を受けている人は、使用前に医師などに相談します。
目の痛みが激しい場合は、速やかに医療機関を受診します。
上記の記述は、常識的に、判断できるかと思います。
重要なのは、「緑内障」です。
一般用医薬品の点眼薬に、緑内障の症状を改善できるものはありません。
当該「緑内障」は、チェックしておきましょう。よく出ます!!!
点眼薬の試験問題は…、
① 点眼の際には、容器の先端を眼瞼(まぶた)につけて、薬液が確実に目の中に入るように注意しながら1滴ずつ正確に点眼することとされている。
② 人工涙液は、目の疲れや痒み、結膜充血等の症状を抑える成分が配合されているものである。
③ ソフトコンタクトレンズは、防腐剤(ベンザルコニウム塩化物等)などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こすおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い。
…といった感じで出題されています。
①の「点眼の際には、容器の先端を眼瞼(まぶた)につけて、薬液が確実に目の中に入るように注意しながら1滴ずつ正確に点眼することとされている」ですが、正しい記述です。
「使用上の注意」の問題です。
点眼薬は、無菌的に製造されており、まぶた等と接触すると雑菌が付着するおそれがあります。
ガチで押えておきましょう。
よって、①は、「×」と相なります。
②の「人工涙液は、目の疲れや痒み、結膜充血等の症状を抑える成分が配合されているものである」ですが、誤りです。
>人工涙液は、涙液成分を補うものです。
問題文のいう「目の疲れや痒み、結膜充血等」は、「一般用点眼薬」の説明です。
よって、②は、「×」と相なります。
③の「ソフトコンタクトレンズは、防腐剤(ベンザルコニウム塩化物等)などの配合成分がレンズに吸着されて、角膜に障害を引き起こすおそれがあるため、装着したままの点眼は避けることとされている製品が多い」ですが、正しい記述です。
本当によく出る論点なので、確実に押えておきます。
設問の「角膜に障害を引き起こすおそれがある」と、「装着したままの点眼は避ける」は、そのまま、押さえてしまいましょう。
よって、③は、「○」と相なります。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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