カミツレ‐「か」の付く生薬：登録販売者
まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。
登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用（通称：医薬品）」に登場する「生薬」の試験対策ページ。本ページでは、「か」の付く生薬の「カミツレ」について、見ていきます。当該生薬の傾向と対策、優先順位、語呂あわせや、頻出ポイントをまとめています。そのほか、過去問を「○×問題」形式で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用に。独学者向け。
インデックス
おさらい
復習用に、正確な説明文を、手引きから抜粋しておきます。
「カミツレは、キク科のカミツレの頭花を基原とする。」
「抗炎症、抗菌、発汗などが期待される。」
…となっています。
基原と名称が同じなので、楽できます。「基原と名称が同じ生薬一覧」で、横断的に見ておきましょう。
ちなみに、基原のカミツレは、こんなものです。
ところで、「カミツレ」は、ハーブティーでおなじみの「カモミール」とも言われます。
アマゾンの「カモミールティー
傾向と対策、優先順位
カミツレは、出題実績あります。押えておいて損はありません。
優先順位は、「高い」です。
なお、当該成分が配合された市販薬には、「
【第1類医薬品】リアップジェット 100mL
生薬の効能・効果が頭に入らないときは、実物の説明書きや成分表で、頭に入れていきましょう。
過去問○×問題
当該生薬は…、
①「歯痛薬に配合されるカミツレは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。」
②「カミツレは、抗炎症、抗菌などの作用を期待して内服の歯槽膿漏薬に用いられる。」
…といった感じに出題されています。
解説①
①の「歯痛薬に配合されるカミツレは、アカネ科のクチナシの果実を基原とする生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「アカネ科のクチナシの果実」のところです。
選択肢の言う「アカネ科のクチナシの果実」が基原なのは、「サンザシ」です。
正しくは、「キク科のカミツレ」です。
カミツレは、カミツレで、名称と基原が同じです。
こんな次第で、解答は、「×」と相なります。
なお、選択肢の言うように、「カミツレ」には、「抗炎症」作用があるほか、「抗菌、発汗」といった作用が期待されています。
んなもんで、効能のところの記述は、正しいです。
解説②
②の「カミツレは、抗炎症、抗菌などの作用を期待して内服の歯槽膿漏薬に用いられる」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「内服」のところです。
正しくは、「外用」です。
ちなみに、本問は、「福岡県 R2 第91問」の選択肢「イ」の問題です。
非常に「難問」です。
「カミツレ」は、「外用薬」の生薬です。
こういう出題もあったので、余裕があれば、「内服‐外用」の別も、押えておきましょう。
なお、お友達の「ミルラ」と「ラタニア」も、歯槽膿漏薬の「外用薬」の生薬です。両生薬も、併せて押さえておきましょう。
こんな次第で、解答は、「×」と相なります。
補足‐効能の憶え方
効能の強引な憶え方ですが、「か行」つながりで憶えます。
「カミツレ」の頭文字は「カ」で、「か行」です。
抗炎症の頭文字は「コ」で、「か行」です。
抗菌の頭文字は「コ」で、「か行」です。
発汗には、「はっ“か”ん」と、「か行」の文字があります。
最後の発汗だけ、無理やり感がありますが、そこは脳内変換してください。
（カミツレは、か行の効能だ！）くらいに大きく捉えてから、（“こ”うえんしょう、“こ”うきん、はっ“か”ん）と憶えていけばいいでしょう。
空白問題
暗記用に、空白問題を出しておきます。
カミツレ --- 「か行つながりの○○○、○○、○○」
すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。
生薬リンク
「か」の付く生薬へのリンクです。
独学向け教材
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
こまごましたもの
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者：語呂合わせ」や「登録販売者：まとめ」、「登録販売者：憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者：医薬品」や「登録販売者：生薬」、「登録販売者：漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする