登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」に登場する「生薬」の試験対策ページ。本ページでは、「き」の付く生薬の「キョウニン」について、見ていきます。当該生薬の傾向と対策、優先順位、語呂あわせや、頻出ポイントをまとめています。そのほか、過去問を「○×問題」形式で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用に。独学者向け。
復習用に、正確な説明文を挙げておきます。
「キョウニンは、バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子を基原とする。」
「体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示す。」
…以上です。
「延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静」のところが出題されるので、チェックしておきましょう。
「福岡県 R4 第71問」で、当該キョウニンの作用が正面から問われています。
次に、「延髄」は、「ひっかけ」多発地帯なので、注意してください。
「“脊”髄」と変えられても大丈夫なように、チェックしておきましょう。
ちなみに、基原のアンズは、こんなものです。
参考‐グーグル画像検索:アンズ
果物のアンズ(杏)ですね。
キョウニンは、出題実績があります。押さえておくべきです。
優先順位は、「まあ高い」です。
なお、当該成分が配合された市販薬には、「 【第2類医薬品】ダスモックb 80錠 」などがあります。
生薬の効能・効果が頭に入らないときは、実物の説明書きや成分表で、頭に入れていきましょう。
当該生薬は…、
「キョウニンは、バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子を基原とする生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示す。」
…といった感じに出題されています。
選択肢の「キョウニンは、バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子を基原とする生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示す。」ですが、正しい記述です。
一口で言えば、「キョウニン」は、「鎮咳成分」のある生薬で、そして、基原は、「ホンアンズ、アンズ等の種子」です。
こんな次第で、解答は、「○」と相なります。
当該キョウニンですが、「キョウニン」と言われると、ピンときませんが、漢字の「杏仁」で目にすると、アレッとなるのではないでしょうか?
「杏仁」は、お菓子の場合は「アンニン」で、薬の場合は「キョウニン」と呼ぶとのことです。
そう、「アンニン」は、「杏仁豆腐」の「杏仁」です。「杏仁豆腐」は、キョウニンを細かく砕き、さらにすりつぶして搾り取った白い汁を寒天で冷やし固めたものです。(参考:wiki‐杏仁豆腐)
杏仁豆腐は、元は薬でもあったという次第です。
ここまで読んだら、中華料理屋に食べに行ったり、スーパーに杏仁豆腐を買いに行ったりして、実地に「キョウニン」を体験するといいでしょう。
暗記用に、空白問題を出しておきます。
キョウニン --- 「○○成分」
すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。
「き」の付く生薬へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
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