95問‐東京都 R2年度(2020年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤の重篤な副作用」についての問題です。漢方処方製剤の総合問題で、ハイレベルな1問です。名称・効能・副作用を問うており、シッカリ勉強していないと、歯が立たないはずです。しかし、対策は可能な論点ばかりです。本問が解けるようになれば、ほぼ確定的に合格レベルに達していると言えます。がんばりましょう。

95問‐漢方処方製剤の重篤な副作用

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「黄連解毒湯・・・体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫・・・肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症」ですが、誤った記述です。

 重篤な副作用に、「肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症」がそろっているのは、「防已黄耆湯」や「防風通聖散」などです。

 参考:まれ重篤 肝機能障害・偽アルドステロン症・間質性肺炎

 選択肢の言う「黄連解毒湯」の「まれ重篤副作用」は、「肝機能障害・間質性肺炎・腸間膜静脈硬化症」となっています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 また、本問は、「名称‐効能」も、間違っています。

 選択肢の言う「黄連解毒湯」の効能は、鼻出血や二日酔いなどです。

 皮膚疾患や水虫等に効くのは、「十味敗毒湯」です。

選択肢b

 選択肢bの「防已黄耆湯・・・体力が充実して脇腹からみぞおちにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症・・・肝機能障害、間質性肺炎、腸間膜静脈硬化症」ですが、誤った記述です。

 まずもって、「防已黄耆湯」には、「腸間膜静脈硬化症」の副作用が生じません。

 「腸間膜静脈硬化症」が生じるのは、「加味逍遙散」といったものしかありません。

 参考:漢方処方製剤対策 まれ重篤 腸間膜静脈硬化症

 この時点で、選択肢は、「誤」となります。

 んで、本問では、「適用される症状・体質」も間違っています。

 選択肢の言う「体力充実」で「脇腹からみぞおちにかけて苦しい」人で、「高血圧、常習便秘、肥満症」に効くのは、「大柴胡湯」です。

 この「体力充実」のところでも、この選択肢を、「誤」と判断できます。

 「防已黄耆湯」は、「体力中程度以下」です。

 「体力充実」は、そう数がないので、押さえておくべきです。

 参考:ブログ 「体力充実」と「比較的体力があり」

選択肢c

 選択肢cの「防風通聖散・・・体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症・・・肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症」ですが、正しい記述です。

 「防風通聖散」ですが、体力規定は、「体力充実」です。

 参考:ブログ 「体力充実」と「比較的体力があり」

 よって、まず、体力規定は、OKと相なります。

 次に、まれな重篤副作用ですが、ここもOKです。

 「防風通聖散」は、「肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症」がそろっています。

 参考:まれ重篤 肝機能障害・偽アルドステロン症・間質性肺炎

 んで、選択肢の「適用される症状・体質」にも、間違いありません。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「清上防風湯・・・体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)・・・肝機能障害、偽アルドステロン症」ですが、正しい記述です。

 本問は、キーワードで判断します。

 「赤ら顔」や「赤鼻(酒さ)」がキーワードとなるのは、「清上防風湯」です。

 よって、効能部分は、正しいと判別できます。

 次に、「まれ重篤副作用」ですが、「肝機能障害、偽アルドステロン症」のコンビ?なのは、そう数がないのです。

 参考:まれ重篤 肝機能障害・偽アルドステロン症

 上記ページには、「清上防風湯」が記載されています。

 よって、副作用のところでも、OKと判断できます。

 残る体力規定は、チョイ厳しいです。テキストを精読しておきましょう。

 選択肢は、「正」となります。

 本試験では、体力が不明でも、(キーワードと効能がOKなので、まあ、正しい選択肢だろうなぁ)くらいに判断し、最終解答を吟味してください。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ・かぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬の配合成分・・・「ふつう」。

 63問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 64問:プロスタグランジン及び解熱鎮痛薬・・・「やや難」。

 65問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 66問:眠気防止薬・・・「ふつう」。

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)・・・「ふつう」。

 68問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 69問:鎮咳去痰薬の生薬成分・・・「やや難」。

 70問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)・・・「ふつう」。

 71問:制酸薬・・・「ふつう」。

 72問:胃の薬・・・「ふつう」。

 73問:腸の薬・・・「ふつう」。

 74問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 75問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 76問:心臓などの器官や血液に作用する薬・・・「ふつう」。

 77問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 78問:貧血用薬・・・「ふつう」。

 79問:循環器用薬・・・「ふつう」。

 80問:痔の薬・・・「ふつう」。

 81問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 82問:婦人薬・・・「ふつう」。

 83問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 84問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 85問:眼科用薬・・・「ふつう」。

 86問:点眼薬・・・「ふつう」。

 87問:殺菌消毒薬・・・「ふつう」。

 88問:外皮用薬・・・「やや難」。

 89問:外皮用薬2・・・「ふつう」。

 90問:角質軟化薬及びにきび用薬・・・「ふつう」。

 91問:みずむし・たむし用薬・・・「ふつう」。

 92問:歯痛・歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 93問:禁煙補助剤・・・「やや難」。

 94問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 95問:漢方処方製剤の重篤な副作用・・・「ふつう」。

 96問:生薬成分・・・「難」。

 97問:生薬成分2・・・「ふつう」。

 98問:消毒薬・・・「ふつう」。

 99問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 100問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

R2 東京都 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・R2 東京都 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は、テキストは、初心者向けでオマケ付きの「らくらく完全攻略! 登録販売者試験 合格テキスト&問題集」と、掲載問題数が一番多い「超重要 登録販売者 過去問題集」を使えば支障ありません。わたしはこれで「117点」取れました。

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

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