64問‐東京都 R2年度(2020年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「プロスタグランジン及び解熱鎮痛薬」の問題です。小難しい選択肢が2つありますが、テキストレベルです。残る2つの選択肢は、基礎・基本レベルです。ギリギリまで、選択肢を絞ってください。また、小難しい選択肢は、できなかったら、キッチリ復習して解けるようになっておきましょう。再出題の可能性があります。

64問‐プロスタグランジン及び解熱鎮痛薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている」ですが、正しい記述です。

 小難しい選択肢です。

 最近では、選択肢のような「語句」を問う問題が増えています。

 テキストは、シッカリ精読しておきましょう。

 また、復習だけはシッカリしておいてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、循環血液量と腎血流量を増加させる」ですが、誤った記述です。

 中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用は、循環血流量を増加します。

 対して、末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を“減少”させ、腎機能に障害があると、その症状が悪化する可能性があります。

 こういう理論問題が増えているので、テキストは、くまなく読んでおくべきです。もちろん、要復習です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が現れないうちに予防的に使用することが適切である」ですが、誤った記述です。

 「解熱鎮痛薬」に限らず、予防的な薬の服用は、過剰摂取になりかねないので、不適切となっています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「解熱鎮痛薬の坐薬とかぜ薬の内服薬の併用は、それぞれ吸収する部位が異なるため、影響し合うことはない」ですが、誤った記述です。

 部位が異なっても、成分が重複したりしていれば、効果が増幅したりします。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:2

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医薬品

 61問:かぜ・かぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬の配合成分・・・「ふつう」。

 63問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 64問:プロスタグランジン及び解熱鎮痛薬・・・「やや難」。

 65問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 66問:眠気防止薬・・・「ふつう」。

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)・・・「ふつう」。

 68問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 69問:鎮咳去痰薬の生薬成分・・・「やや難」。

 70問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)・・・「ふつう」。

 71問:制酸薬・・・「ふつう」。

 72問:胃の薬・・・「ふつう」。

 73問:腸の薬・・・「ふつう」。

 74問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 75問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 76問:心臓などの器官や血液に作用する薬・・・「ふつう」。

 77問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 78問:貧血用薬・・・「ふつう」。

 79問:循環器用薬・・・「ふつう」。

 80問:痔の薬・・・「ふつう」。

 81問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 82問:婦人薬・・・「ふつう」。

 83問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 84問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 85問:眼科用薬・・・「ふつう」。

 86問:点眼薬・・・「ふつう」。

 87問:殺菌消毒薬・・・「ふつう」。

 88問:外皮用薬・・・「やや難」。

 89問:外皮用薬2・・・「ふつう」。

 90問:角質軟化薬及びにきび用薬・・・「ふつう」。

 91問:みずむし・たむし用薬・・・「ふつう」。

 92問:歯痛・歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 93問:禁煙補助剤・・・「やや難」。

 94問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 95問:漢方処方製剤の重篤な副作用・・・「ふつう」。

 96問:生薬成分・・・「難」。

 97問:生薬成分2・・・「ふつう」。

 98問:消毒薬・・・「ふつう」。

 99問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 100問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

R2 東京都 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・R2 東京都 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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