88問‐東京都 R2年度(2020年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「外皮用薬」についての問題です。難しいところはありません。基礎・基本事項の出題です。

88問‐外皮用薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ステロイド性抗炎症成分は、体の一部分に生じた湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等の一時的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的とする」ですが、正しい記述です。

 基本事項です。

 暗記作業ばかりでなく、テキストも精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織(患部局所)における免疫機能を高める作用により、痒みや発赤などの皮膚症状を改善することを目的とする」ですが、誤った記述です。

 後半の目的部分「痒みや発赤などの皮膚症状を改善する」は、正しい記述です。

 しかし、前半が間違っていて、「逆」です。

 ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織(患部局所)における免疫機能を低下させる作用があります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「デキサメタゾンは、分子内に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造を持たずに抗炎症作用を示す非ステロイド性抗炎症成分である」ですが、誤った記述です。

 「デキサメタゾン」ですが、「ステロイド性抗炎症成分」です。

 「非ステロイド性抗炎症成分」には、「ブフェキサマク」や「ウフェナマート」が該当します。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ケトプロフェンは、医療用医薬品の有効成分であるフェノフィブラートを含有する脂質異常症用薬(内服)でアレルギー症状を起こしたことがある人に対して、使用を避けることとされている」ですが、正しい記述です。

 ついに、登録販売者も、ここまで来たか、という選択肢です。

 選択肢の言うように、「ケトプロフェン」には、固有事項として、選択肢の言うフェノフィブラートの論点があります。

 選択肢の言うように、「フェノフィブラートを含有する脂質異常症用薬(内服)でアレルギー症状を起こしたことがある人」は、使用を避けることになっています。

 また、当該論点は、「適正使用」の論点でもあり…、

 「チアプロフェン酸を含有する解熱鎮痛薬、スプロフェンを含有する外用鎮痛消炎薬、フェノフィブラートを含有する高脂血症によるアレルギー症状を起こしたことがある人」は、「ケトプロフェン」の「使用を避ける」となっています。

 理由は、「接触皮膚炎、光線過敏症を誘発するおそれがあるため」です。

 参考:使用(服用)しない‐アレルギーの既往歴

 内容は同じなので、併せて憶えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ・かぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬の配合成分・・・「ふつう」。

 63問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 64問:プロスタグランジン及び解熱鎮痛薬・・・「やや難」。

 65問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 66問:眠気防止薬・・・「ふつう」。

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)・・・「ふつう」。

 68問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 69問:鎮咳去痰薬の生薬成分・・・「やや難」。

 70問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)・・・「ふつう」。

 71問:制酸薬・・・「ふつう」。

 72問:胃の薬・・・「ふつう」。

 73問:腸の薬・・・「ふつう」。

 74問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 75問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 76問:心臓などの器官や血液に作用する薬・・・「ふつう」。

 77問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 78問:貧血用薬・・・「ふつう」。

 79問:循環器用薬・・・「ふつう」。

 80問:痔の薬・・・「ふつう」。

 81問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 82問:婦人薬・・・「ふつう」。

 83問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 84問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 85問:眼科用薬・・・「ふつう」。

 86問:点眼薬・・・「ふつう」。

 87問:殺菌消毒薬・・・「ふつう」。

 88問:外皮用薬・・・「やや難」。

 89問:外皮用薬2・・・「ふつう」。

 90問:角質軟化薬及びにきび用薬・・・「ふつう」。

 91問:みずむし・たむし用薬・・・「ふつう」。

 92問:歯痛・歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 93問:禁煙補助剤・・・「やや難」。

 94問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 95問:漢方処方製剤の重篤な副作用・・・「ふつう」。

 96問:生薬成分・・・「難」。

 97問:生薬成分2・・・「ふつう」。

 98問:消毒薬・・・「ふつう」。

 99問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 100問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

R2 東京都 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・R2 東京都 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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