63問‐東京都 R2年度(2020年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「解熱鎮痛薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

63問‐解熱鎮痛薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ピリン系の解熱鎮痛成分として、アスピリンやサザピリンがある」ですが、誤った記述です。

 受験生が混乱するためか、実によく出る論点です。

 一般用医薬品での「ピリン系」の解熱鎮痛成分は、「イソプロピルアンチピリン」のみとなっています。

 選択肢のアスピリンやサザピリンは、名称に“ピリン”とありますが、「非ピリン系」です。

 参考:イソプロピルアンチピリン

 本当によく出るので、ガチ暗記です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「アスピリンを含む一般用医薬品の解熱鎮痛薬は、インフルエンザにかかっている15歳未満の小児の解熱に対して使用が推奨されている」ですが、誤った記述です。

 配偶者のように、ダメダメな選択肢です。

 「アスピリン」系の解熱鎮痛薬は、「ライ症候群の発生が示唆されている」ため、「15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない」という、強い注意喚起がなされています。

 当該論点は、「適正使用」でも頻出なので、必ず押えておかねばなりません!

 参考:アスピリン

 参考:使用(服用)しない‐小児

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「生薬成分のジリュウは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を、横切したものを基原とするもので、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる」ですが、誤った記述です。

 選択肢の説明は、「ボウイ」のものです。

 参考:ボウイ

 「ジリュウ」は、「フトミミズ科のPheretima aspergillum Perrier又はその近縁動物の内部を除いたもの」を基原とし、古くから「熱さまし」として用いられています。

 参考:ジリュウ

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される」ですが、正しい記述です。

 テキストそのとおりの記述です。確認しておきましょう。

 参考:イソプロピルアンチピリン

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:4

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ・かぜ薬・・・「ふつう」。

 62問:かぜ薬の配合成分・・・「ふつう」。

 63問:解熱鎮痛薬・・・「ふつう」。

 64問:プロスタグランジン及び解熱鎮痛薬・・・「やや難」。

 65問:眠気を促す薬・・・「ふつう」。

 66問:眠気防止薬・・・「ふつう」。

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)・・・「ふつう」。

 68問:鎮咳去痰薬・・・「ふつう」。

 69問:鎮咳去痰薬の生薬成分・・・「やや難」。

 70問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)・・・「ふつう」。

 71問:制酸薬・・・「ふつう」。

 72問:胃の薬・・・「ふつう」。

 73問:腸の薬・・・「ふつう」。

 74問:胃腸鎮痛鎮痙薬・・・「ふつう」。

 75問:浣腸薬・・・「ふつう」。

 76問:心臓などの器官や血液に作用する薬・・・「ふつう」。

 77問:高コレステロール改善薬・・・「ふつう」。

 78問:貧血用薬・・・「ふつう」。

 79問:循環器用薬・・・「ふつう」。

 80問:痔の薬・・・「ふつう」。

 81問:外用痔疾用薬・・・「ふつう」。

 82問:婦人薬・・・「ふつう」。

 83問:内服アレルギー用薬・・・「ふつう」。

 84問:鼻炎用点鼻薬・・・「ふつう」。

 85問:眼科用薬・・・「ふつう」。

 86問:点眼薬・・・「ふつう」。

 87問:殺菌消毒薬・・・「ふつう」。

 88問:外皮用薬・・・「やや難」。

 89問:外皮用薬2・・・「ふつう」。

 90問:角質軟化薬及びにきび用薬・・・「ふつう」。

 91問:みずむし・たむし用薬・・・「ふつう」。

 92問:歯痛・歯槽膿漏薬・・・「ふつう」。

 93問:禁煙補助剤・・・「やや難」。

 94問:滋養強壮保健薬・・・「ふつう」。

 95問:漢方処方製剤の重篤な副作用・・・「ふつう」。

 96問:生薬成分・・・「難」。

 97問:生薬成分2・・・「ふつう」。

 98問:消毒薬・・・「ふつう」。

 99問:殺虫剤・・・「ふつう」。

 100問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。

R2 東京都 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・R2 東京都 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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