本問は、薬害:サリドマイド訴訟についての出題です。ほぼ毎回問われる論点です。薬を扱う登録販売者の常識でもあるので、基本的な事は、正確に憶えておきましょう。細かいところも問われるので、何回も、テキストを精読しておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
aの「サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。」ですが、正しい記述です。
サリドマイド訴訟のキーワードは、「催眠鎮静剤」と「四肢欠損、耳の障害等の先天異常」です。
試験では、細かいところも問われるので、正確に憶えてください。
よって、選択肢の「a」は、「正」と相なります。
bの「サリドマイドは、副作用として血管新生を促進する作用があった。」ですが、誤った記述です。
正しくは、「血管新生を妨げる作用があった。」です。
よって、選択肢の「b」は、「誤」と相なります。
なお、「血管新生を妨げる作用」があるのは、「S体の作用」です。
んで、「催眠鎮静作用」があるのは、「R体の作用」です。
これも出るので、併せて憶えておきましょう。
アレですが、「催眠鎮静作用→リラックス→Relax→R体」くらいに憶えるといいかもしれません。
cの「日本では、サリドマイド製剤の催奇形性について海外から警告が発せられた後、直ちに出荷停止、回収措置がとられた。」ですが、誤った記述です。
まったく違います。
本件が問題になったのは、「海外から警告が発せられたのに、販売停止・出荷停止・回収等の措置がすぐにされなかった」ことで、行政の対応の遅さが問題になりました。
よって、選択肢の「c」は、「誤」と相なります。
選択肢dの「サリドマイドによる薬害事件は、世界的に問題となったため、WHO(世界保健機関)加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。」ですが、正しい記述です。
「d」は「正」です。
当該論点は、よく出ます。
サリドマイドの薬害から得られた教訓から、「副作用情報の収集体制の整備」がなされました。
また、サリドマイド訴訟とスモン訴訟を契機に、「医薬品副作用被害救済制度」が整備されています。
2つとも、必ず、押えておいてください。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
正しいものの組み合わせを探せば、「3」と相なります。
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
1問:医薬品概論・・・「ふつう」。
2問:リスク・安全性・・・「ふつう」。
3問:健康食品等・・・「ふつう」。
4問:副作用一般・・・「ふつう」。
5問:アレルギー・・・「ふつう」。
6問:一般用医薬品・・・「ふつう」。
7問:医薬品の相互作用・・・「ふつう」。
8問:アルコール・・・「ふつう」。
9問:乳児・幼児・小児・・・「ふつう」。
10問:高齢者・・・「やさしい」。
11問:妊婦・授乳婦・・・「ふつう」。
12問:治療と一般用医薬品・・・「やさしい」。
13問:プラセボ効果・・・「ふつう」。
14問:医薬品の品質・・・「ふつう」。
15問:一般用医薬品販売時の登録販売者・・・「ふつう」。
16問:販売時のコミュニケーション・・・「ふつう」。
17問:薬害:サリドマイド訴訟・・・「ふつう」。
18問:薬害:スモン訴訟・・・「ふつう」。
19問:薬害:HIV訴訟・・・「ふつう」。
20問:薬害:CJD・・・「ふつう」。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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