本問は、一般用医薬品の販売時に、登録販売者がなすべきことを問うています。よく出る論点であり、また、実務上、必要になることなので、シッカリ勉強して、正解できるようになっておきましょう。テキストの精読は必須です。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「購入者等に対して常に自己の経験だけに基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。」ですが、誤った記述です。
間違えているところは、「自己の経験だけに基づいた」のところです。
登録販売者は、さまざまな知見に基づき、メーカーや関係機関と協力し合って、情報提供を行なう必要があります。
まあ、常識的に、おかしいなーと判断できるはずです。
よって、選択肢の「a」は、「誤」と相なります。
なお、おそらく、本問は、読み違えを誘う「ひっかけ問題」だと思われます。問題文は、焦らず正確に読むクセをつけておきましょう。
bの「激しい腹痛があるなど、症状が重いときでも、まず、一般用医薬品を使用して症状の緩和を図るよう勧める必要がある。」は、明らかに間違いです。
一般用医薬品は、「対処療法」薬であり、重い症状には不適当です。
また、一般用医薬品を使用したために、医療機関の受診が遅れてしまい、悪化するおそれがあります。
こうしたことからも、間違っていると判断できるかと思います。
よって、選択肢の「b」は、「誤」と相なります。
「医薬品」では、「ホニャララの場合には医療機関を受診すること」という「受診勧奨」の論点があります。しっかり読んでおきましょう。
cの「一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲は、乳幼児や妊婦等では、通常の成人の場合に比べ、その範囲は限られてくることに留意される必要がある。」ですが、正しい記述です。
たとえば、「解熱鎮痛成分」のアスピリンやサザピリンは、ふつうの人なら摂取しても問題ありませんが、15歳未満の小児に使用ができません。
んで、ふつうの人は、「便秘」になったら、「便秘薬」が服用できますが、妊婦の人は早産のおそれがあるため、「便秘薬」の使用は避けることになっています。
こんな次第で、乳幼児や妊婦等の場合、対処可能な症状に限定があります。
よって、選択肢の「c」は、「正」と相なります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
先の組み合わせを探せば、「3」と相なります。
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
1問:医薬品概論・・・「ふつう」。
2問:リスク・安全性・・・「ふつう」。
3問:健康食品等・・・「ふつう」。
4問:副作用一般・・・「ふつう」。
5問:アレルギー・・・「ふつう」。
6問:一般用医薬品・・・「ふつう」。
7問:医薬品の相互作用・・・「ふつう」。
8問:アルコール・・・「ふつう」。
9問:乳児・幼児・小児・・・「ふつう」。
10問:高齢者・・・「やさしい」。
11問:妊婦・授乳婦・・・「ふつう」。
12問:治療と一般用医薬品・・・「やさしい」。
13問:プラセボ効果・・・「ふつう」。
14問:医薬品の品質・・・「ふつう」。
15問:一般用医薬品販売時の登録販売者・・・「ふつう」。
16問:販売時のコミュニケーション・・・「ふつう」。
17問:薬害:サリドマイド訴訟・・・「ふつう」。
18問:薬害:スモン訴訟・・・「ふつう」。
19問:薬害:HIV訴訟・・・「ふつう」。
20問:薬害:CJD・・・「ふつう」。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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