第103問‐奈良県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「適正使用」の「一般用医薬品の添付文書3」の問題です。「はったり」の選択肢が1つあります。これ以外の選択肢も、そこそこ手ごわいです。すべての選択肢が解けるようにはなっておきましょう。

第103問‐一般用医薬品の添付文書3

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「令和3年8月1日から、紙の添付文書の同梱を廃止し、注意事項等情報は電子的 な方法により提供されることになった。」ですが、誤った記述です。

 紙の添付文書が廃止されたのは、「医療用医薬品」です。

 一般用医薬品は、紙の添付文書が提供されています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「尿や便が着色することがある旨の注意が記載される場合がある」ですが、正しい記述です。

 「⑧ 成分及び分量(一般用検査薬では「キットの内容及び成分・分量」)」には…、

 「尿や便が着色することがある旨の注意や、服用後、尿や便の検査値に影響を与 えることがある場合の注意等、」

 「配合成分(有効成分及び添加物)に関連した使用上の注意事 項がある場合には、成分及び分量の項目に続けて、これと区別して記載されている」

 …とあります。

 急に大小の色が変わったら、ビックリですよね。だから添付文書にも記載されるってな次第です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「作用機序の記載が義務づけられている。」ですが、誤った記述です。

 登録販売者試験には珍しい「はったり」問題です。

 手引きには、選択肢のような、「作用機序の記載」についての記述が「ない」です。

 義務が「ある」なら、当然、手引きに載っているはずですよね。

 手引きに載って「ない」のは、そんな義務が「ない」からです。

 テキストを精読しておけば、こんな語句あったか?といった感じで、解けたかと思います。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「リスク区分の記載は、省略されることがある。」ですが、誤った記述です。

 記載が省略されるのは、販売名に薬効名が含まれているような場合の「薬効名」です。

 選択肢の「リスク区分の記載」ですが、手引きには、「各製品のリスク区分が記載されている」としかありません。

 選択肢の言うような省略規定は、「ない」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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適正使用

 101問:一般用医薬品の添付文書

 102問:一般用医薬品の添付文書2

 103問:一般用医薬品の添付文書3

 104問:使用期限の表示

 105問:保管及び取扱い

 106問:副作用報告書の患者情報

 107問:企業からの副作用の報告

 108問:救済制度

 109問:救済制度の給付の種類

 110問:総合機構のホームページ

 111問:安全性情報等

 112問:啓発活動

 113問:塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)

 114問:医薬品PLセンター

 115問:ステロイド性抗炎症成分

 116問:使用上の注意

 117問:運転操作をしない

 118問:長期連用しない

 119問:相談すること‐グリセリン

 120問:グリチルリチン酸

令和5年度 奈良県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

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