本問は、「適正使用」の「かぜ薬成分」についての問題です。「適正使用」の総合問題で、「使用しない」と「相談すること」の両方が問われていて、ハイレベルです。解けなくても仕方がないですが、最終的には、問いと答えを憶えて、解けるようになっておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢1の「15歳未満の小児も飲むことができる」ですが、誤った記述です。
本問の薬には、「イブプロフェン」が入っています。
当該イブプロフェンは、「15歳未満の小児」は、「使用しない」です。
参考:使用しない 小児
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「このかぜ薬の成分には、乱用に気を付ける成分は含まれていない」ですが、誤った記述です。
濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品は…、
エフェドリン
コデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
ブロモバレリル尿素
プソイドエフェドリン
メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る。)
…となっています。
本問の薬には、「プソイドエフェドリン」が入っています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
ブログの「濫用等のおそれのある医薬品の憶え方」も、一読願います。
選択肢3の「コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に飲んでも問題はない」ですが、誤った記述です。
本問の薬には、「無水カフェイン」が入っています。
「カフェイン」は、「コーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用しない」です。
参考:特徴系+その他
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしても問題はない」ですが、誤った記述です。
本問の薬には、「抗ヒスタミン成分」の「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩」が入っています。
「クロルフェニラミンマレイン酸塩」は、「運転操作しない」に該当する成分です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢5の「添付文書の使用上の注意において、「相談すること」の項目中に「肝臓病の診断を受け た人」の記載がある」ですが、正しい記述です。
「肝臓病」で「相談すること」なのは…、
「小柴胡湯」
「アスピリン、アスピリンアルミニウム、エテンザミド、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン、アセトアミノフェン」
「サントニン」
「ピペラジンリン酸塩等のピペラジンを含む成分」
「セミアルカリプロティナーゼ、ブロメライン」
「ガジュツ末・真昆布末を含む製剤」
…などがあります。
本問の薬には、「イブプロフェン」が入っています。
よって、選択肢は、「正」となります。
「相談すること」の論点で、実に小難しいですが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックだけはしておきましょう。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「正」です。
「正しいもの」は、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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