本問は、「適正使用」の「相談すること‐甲状腺機能障害等」についての問題です。「相談すること」の問題で、成分とその理由まで問うているハイレベルの問題です。解けなくても仕方がないです。ただ、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはして、解けるようにはなっておきましょう。
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本問の難易度は、「難」です。
「相談すること」に「甲状腺機能障害又は甲状腺機能亢進症の診断を受けた人」を記載するものを当てる問題です。
これに、該当するものは…、
まずもって、該当するのは、「鼻炎用点鼻薬」と「メチルエフェドリン塩酸塩、トリメトキノール塩酸塩水和物、フェニレフリン塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩等のアドレナリン作動成分、マオウ」です。
「理由」は、「甲状腺機能亢進症の主症状は、交感神経系の緊張等によってもたらされており、交感神経系を興奮させる成分は、症状を悪化させるおそれがあるため」となっています。
次に、「ジプロフィリン」が該当します。
理由は、「中枢神経系の興奮作用により、症状の悪化を招くおそれがあるため。」となっています。
そして、「水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物、乳酸カルシウム水和物」があります。
「理由」は、「甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため」となっています。
とても難しい問題です。
ただ、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、最終的には、問いと答えを憶えて、解けるようになっておきましょう。
選択肢1の「メチルエフェドリン塩酸塩・・・甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため。」ですが、誤った記述です。
理由のところが間違っています。
先の解説で見たように、正しくは、「甲状腺機能亢進症の主症状は、交感神経系の緊張等によってもたらされており、交感神経系を興奮させる成分は、症状を悪化させるおそれがあるため」が正しい理由です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「ジプロフィリン・・・副交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるお それがあるため。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「副交感神経系」のところです。
正しくは、「中枢神経系」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「フェニレフリン塩酸塩・・・交感神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそ れがあるため」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。先の説明にも、選択肢のようになっています。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「沈降炭酸カルシウム 中枢神経系の興奮作用により、症状を悪化させるおそ れがあるため」ですが、誤った記述です。
理由のところが間違っています。
正しい理由は、「甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「不適切なもの」は、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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