午前第26問‐福島県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和4年度(2022年度)福島県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「乗物酔い防止薬」についての出題です。定番の論点ばかりです。難しいところはありません。

午前第26問‐乗物酔い防止薬

 

 (クリックして拡大。)

難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ジプロフィリン は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その 症状を悪化させるおそれがある。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の言う「排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その 症状を悪化させるおそれがある」なのは、「抗コリン成分」で、「スコポラミン臭化水素酸塩」などが該当します。

 「ジプロフィリン」ですが、これは、「キサンチン系成分(ジプロフィリン等)」です。

 「脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる」の効能があります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「プロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠 時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「抗ヒスタミン成分」の「プロメタジン」の正しい記述です。

 「抗ヒスタミン成分」の「プロメタジンテオクル酸塩」などの、「プロメタジン」が含まれているものには、選択肢の言うように、「15歳未満の小児では使用を避ける」となっています。

 こうした禁忌は、まず出ると言っていいです。テキストを精読しておきましょう。

 本問は、「適正使用」の論点でもあります。「使用しない 小児」を、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で代謝されにくいため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「肝臓で代謝されにくいため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は“長い”」のところです。

 正しくは、「肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は“短い”」です。

 「スコポラミン臭化水素酸塩」の定番論点なので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「 脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的と して、アリルイソプロピルアセチル尿素が配合されている場合がある」ですが、誤った記述です。

 「アリルイソプロピルアセチル尿素」ですが、「鎮静成分」です。

 選択肢の言う「脳に軽い興奮を起こさせて」ウンヌンなのは、「キサンチン系成分(ジプロフィリン等)」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

医薬品

 21問:漢方処方製剤 かぜ

 22問:かぜ薬成分

 23問:解熱鎮痛薬

 24問:解熱鎮痛薬の配合成分

 25問:眠気を防ぐ薬

 26問:乗物酔い防止薬

 27問:生薬 小児鎮静薬

 28問:鎮咳去痰薬

 29問:生薬 鎮咳去痰薬

 30問:口腔咽喉薬・含嗽薬

 31問:胃腸の薬の配合成分

 32問:瀉下薬の配合成分

 33問:止瀉薬の配合成分

 34問:漢方処方製剤 腸の不調

 35問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 36問:浣腸薬及びその配合成分

 37問:生薬 強心薬

 38問:血中コレステロール

 39問:貧血及び貧血用薬

 40問:循環器用薬

 41問:外用痔疾用薬

 42問:内用痔疾用薬

 43問:生薬 泌尿器用薬

 44問:漢方処方製剤 婦人薬

 45問:抗ヒスタミン成分

 46問:アレルギー及びアレルギー用薬

 47問:鼻炎用点鼻薬

 48問:眼科用薬

 49問:殺菌消毒成分

 50問:皮膚に用いる薬

 51問:歯痛・歯槽膿漏薬

 52問:口内炎及び口内炎用薬

 53問:禁煙補助剤

 54問:ビタミン成分

 55問:滋養強壮保健薬

 56問:漢方処方製剤

 57問:生薬成分

 58問:感染症及び消毒薬

 59問:有機リン系殺虫成分

 60問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和4年度 福島県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする