ビタミンB2は、「心臓・血液に作用する薬」の「高コレステロール改善薬」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「ビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル等)」
「血漿中に過剰に存在するコレステロールは、過酸化脂質となって種々の障害の原因となることが知られている。」
「リボフラビンは酵素により、フラビンモノヌクレオチド(FMN)さらにフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)へと活性化され、」
「フラビン酵素の補酵素として細胞内の酸化還元系やミトコンドリアにおける電子伝達系に働き、糖質、脂質の生体内 代謝に広く関与する。」
「コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。」
「リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。」
…と、相なります。
ご存じのように、「ビタミンB2」は、「心臓・血液に作用する薬」の「高コレステロール改善薬」として登場します。
当該成分の配合された市販薬ですが、わたしが調べた範囲では、見当たりませんでした。興味のある方は、深く検索してみてください。
試験には、選択肢の1つとして、よくよく登場します。
出題例としては、「埼玉県 R4 第78問」や「福島県 R3 第38問」「東京都 R2 第77問」があります。
優先順位は、「高い」です。
ビタミンB2は…、
① ビタミンB2は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ビタミンB2は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる」ですが、誤った記述です。
選択肢の説明は、「ビタミンE」のものです。
当該ビタミンB2ですが、「コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている」となっています。
よって、①は、「×」となります。
ビタミンB2ですが、別名は「リボフラビン酪酸エステル」です。
別名の方でも出題されるので、両方を押さえておきましょう。
んで、ビタミンB2には、副作用がらみの論点があります。
ビタミンB2を摂取すると、尿が黄色くなります。が、これは、使用を中止するほどの副作用ではありません。
これは、試験によく出ます。たとえば、「リボフラビンを摂取して尿が黄色くなった場合、直ちに使用をやめなくてはならない」といった次第です。もちろん、「×」です。
滋養強壮保健薬の方でも出るので、押えておきましょう。
当該ビタミンB2の効能ですが、「コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有する」となっています。
小難しいところです。
ガチ暗記は無用ですが、理解だけはしておきましょう。
つまり…、
「コレステロールの生合成抑制→コレステロールができるのを抑える」
「排泄・異化促進作用→コレステロールの排泄の促進」
「中性脂肪抑制作用→中性脂肪ができるのを抑える」
「過酸化脂質分解作用→過酸化脂質を分解」
…くらいに、平たく押さえておきましょう。
当該ビタミンB2には、もう1個、小難しいところがあります。手引きの…、
「リボフラビンは酵素により、フラビンモノヌクレオチド(FMN)さらにフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)へと活性化され、」
「フラビン酵素の補酵素として細胞内の酸化還元系やミトコンドリアにおける電子伝達系に働き、糖質、脂質の生体内 代謝に広く関与する。」
…のところです。
ここが、出題されたことは、あることにはありますが、手引きのそのままの記述が選択肢に出たくらいです。
わたしたちは、コレステロールの研究者になるわけではないので、先の小難しい記述は、通り一遍を見ておき、深く追及しなくてもいいと思います。
ここが突っ込まれたら、ほとんどの受験生は、正解できないと思います。個人的には、「捨て問」です。
「心臓・血液に作用する薬」の他の「高コレステロール改善薬」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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