登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の第4章「心臓などの器官や血液に作用する薬」の「貧血用薬(鉄製剤)」の「総論・前文」を述べたページ。手引きの該当記述を挙げるほか、優先順位やポイントなどをコメント方式で説述する。独学者向けの内容。
復習用に、手引きの「総論・前文」部分を抜粋すると…、
「Ⅳ 心臓などの器官や血液に作用する薬」
「3 貧血用薬(鉄製剤)」
「1)貧血症状と鉄製剤の働き」
「貧血は、その原因によりビタミン欠乏性貧血(※1)、鉄欠乏性貧血(※2)等に分類されるが、」
「一般的な症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚や粘膜の蒼白(青白くなること)、下半身のむくみ等が現れる。」
「貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充することにより、造血機能の回復を図る医薬品である。」
「鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。」
「鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄(※3)(肝臓などに蓄えられている鉄)や血清鉄(ヘモグロビンを産生するために、貯蔵鉄が赤血球へと運ばれている状態)が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。」
「しかし、持続的に鉄が欠乏すると、ヘモグロビンが減少して貧血症状が現れる。」
「鉄欠乏状態を生じる要因としては、日常の食事からの鉄分の摂取不足及び鉄の消化管からの吸収障害による鉄の供給量の不足、消化管出血等が挙げられる。」
「また、体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。」
「ビタミン欠乏性貧血」のところに「注記」があります。挙げると…、
「特に、ビタミンB12が不足して生じる巨赤芽球貧血は悪性貧血と呼ばれている。」
「ビタミンB12は、胃腺から出る粘液に含まれる、内因子と呼ばれるタンパク質と結合することで、小腸から吸収されやすくなるので、胃粘膜の異常によりビタミンB12が不足する。」
…となっています。
当該悪性貧血ですが、ほとんど出題実績が「ない」です。
しかし、問題を作りやすいところなのです。たとえば、「“ビタミンB1”が不足して生じる巨赤芽球貧血は悪性貧血と呼ばれている」とかです。
このページを「お気に入り」に入れておいて、直前期あたりで、見直してください。
「鉄欠乏性貧血」のところに、「注記」があります。挙げると…、
「赤血球に含まれる色素、ヘモグロビンの生合成に必要な鉄分が不足して生じる貧血である。」
…となっています。
通常の意味での鉄不足の貧血ですね。一読しておけばいいでしょう。
「貯蔵鉄」のところに、「注記」があります。挙げると…、
「フェリチン(鉄を含有するタンパク質)として肝臓や脾臓のような臓器に存在している。」
…となっています。
この注記の出題実績は、ほとんど「ない」です。ざっくり見ておけばいいでしょう。出たら諦めましょう。
「貧血用薬(鉄製剤)」の総論・前文部分ですが、あまり出ないところです。
基本的に、当該貧血用薬(鉄製剤)では、配合成分の方がよく出るので、総論・前文部分は、一読して内容を理解しておけば、それでOKかと思います。
とはいえ、上記の記述が出ないわけではないので、読み飛ばすことはしないでください。
試験では、選択肢の1つに、ビタミン欠乏性貧血や鉄欠乏性貧血がよく登場します。チェックしておきましょう。
「総論・前文」は、以上で終わります。
・相互作用
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