心臓などの器官や血液に作用する薬の総論的なまとめ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「心臓などの器官や血液に作用する薬」の総論的なことや、○×問題、頻出事項のまとめ。強心薬や高コレステロール改善薬、貧血用薬などの概論も、ここにまとめる。

インデックス

  1. ひとくち「心臓などの器官や血液に作用する薬」
  2. 心臓などの器官や血液に作用する薬リンク
  3. 強心薬ポイント
  4. 高コレステロール改善薬ポイント
  5. 貧血用薬ポイント
  6. その他の循環器用薬ポイント

ひとくち「心臓などの器官や血液に作用する薬」

 第4節「心臓などの器官や血液に作用する薬」は、本試験で確実に「1~2問」出る単元です。

 本単元は、ボリュームもないのに、試験によく出るので、コスパの高い単元です。

 最優先して、消化してください。

心臓などの器官や血液に作用する薬リンク

 では、「医薬品」の第4節「心臓などの器官や血液に作用する薬」の各成分へのリンクです。

心臓・血液に作用する薬

 総論とかまとめ

高コレステロール改善薬

 大豆油不鹸化物(ソイステロール)

 リノール酸

 ポリエンホスファチジルコリン

 パンテチン

 ビタミンB2

 ビタミンE

貧血用薬

 フマル酸第一鉄

 溶性ピロリン酸第二鉄

 可溶性含糖酸化鉄

 クエン酸鉄アンモニウム

 銅(硫酸銅)

 コバルト(硫酸コバルト)

 マンガン(硫酸マンガン)

その他の循環器用薬

 ユビデカレノン

 ヘプロニカート

 イノシトールヘキサニコチネート

 ルチン

強心薬ポイント

 強心薬は、生薬成分が頻出です。大概の強心薬には、生薬が配合されています。

 amazon参考:強心薬

 生薬が苦手な人は多いでしょうが、当該単元だけは、押えておきます。

生薬‐強心成分

 「強心成分」は、「心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待」されているものです。

 「強心成分」には…、

 ・センソ

 ・ゴオウ

 ・ジャコウ

 ・ロクジョウ

 …の「4つ」があります。

 当該「4つ」の「強心成分」の生薬は、超絶頻出生薬です。ガチで押えておきましょう。

生薬‐強心成分以外の配合成分

 「強心成分以外の配合成分」です。

 「強心成分の働きを助ける効果を期待」されています。

 そして、「一部の強心薬では、小児五疳薬や胃腸薬、滋養強壮保健薬等の効能・効果を併せ持つものもあり、」

 「鎮静、強壮などの作用を目的とする 生薬成分を組み合わせて配合されている場合が多い。」となっています。

 「強心成分以外の配合成分」には…、

 ・リュウノウ

 ・シンジュ

 ・レイヨウカク

 ・ジンコウ

 ・動物胆

 ・ユウタン

 ・サフラン

 ・ニンジン

 ・インヨウカク

 …があります。

 ぶっちゃけ言うと、これらは、「後回し」でもいいです。

 「強心成分」の生薬の方が出まくるので、こっちを完璧にしてから、見ていくくらいでいいです。

高コレステロール改善薬ポイント

 まず、最も出る論点が、「高コレステロール改善薬は、やせるための薬ではない」です。

 高コレステロール改善薬で最も問われるので、ここだけでも押えましょう。選択肢を1つ、確実に潰せます。

 次に、よく出るのが、基本的な用語知識です。

 低密度リポタンパク質(LDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へ運びます。

 高密度リポタンパク質(HDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで、肝臓へ運びます。

 低密度リポタンパク質(LDL)は、悪玉コレステロールと呼ばれます。

 高密度リポタンパク質(HDL)は、善玉コレステロールと呼ばれます。

 本試験では、各用語をごちゃ混ぜにした問題がよく出ます。たとえば…、

 「低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで、肝臓へ運ぶ」とか…、

 「高密度リポタンパク質(HDL)は、悪玉コレステロールと呼ばれる」とか…、

 「低密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶ」といった感じの出題があります。

 すべて、「×」です。

 あたかも、間違い探しゲームのような問題が出るので、意識して用語を暗記してください。

 amazon参考:高コレステロール改善薬

脂質異常症は数字

 あまり出ませんが、出ることには出ます。押えておきます。

 LDLが「140mg/dl以上」、HDLが「40mg/dl未満」、中性脂肪が「150mg/dl以上」の、いずれかである状態を、脂質異常症といいます。

 個人的な覚え方ですが、「140・150」とだけ憶え、HDLの「40」は、「140」から「100」を部分を差っぴくってな感じで憶えました。

 ところで、脂質異常症は、生活習慣病を生じる以前の段階では、自覚症状はありません。

貧血用薬ポイント

 貧血用薬は、「使用上の注意」が出ます。

 食後に服用するのが適切です。

 服用前後30分に、タンニン酸を含む飲食物(緑茶、コーヒーなど)を摂ると、鉄の吸収が悪くなります。

 試験では、「食前に服用」とか「貧血用薬は、お茶で飲み込んでもOK」などと出ます。言うまでもなく「×」です。

貧血用薬の受診勧奨

 鉄製剤で改善するのは、「鉄欠乏性貧血」のみです。

 そして、貧血予防のために、貧血用薬を取るのは不適切です。

 amazon参考:貧血用薬 医薬品

その他の循環器用薬

 「その他」とありながら、意外に試験に出まくっている成分です。

 選択肢の1つとして、または、1問丸ごとで、実によく出ます。

 成分は、「4つ」あって…、

 ・ユビデカレノン

 ・ヘプロニカート

 ・イノシトールヘキサニコチネート

 ・ルチン

 …となっています。

 「心臓などの器官や血液に作用する薬」では、有数のコスパなので、ここも優先して押えましょう。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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