危険物取扱者 乙種4類(乙4)の「性消(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)」のうち、「アルコール類」の「エタノール」の一問一答。
主に、「エタノール」の定番論点の問題を挙げていきます。
「解説」は、下の方にあります。
間違えた人は、復習用に「お気に入り」などに入れて、空き時間に再チェックです。
問1の『エタノールは、無色で、無臭で、無毒の液体である。』ですが、「×」です。
「無色」のところは、正しいです。
基本的に、乙4危険物は、「無色」です。
次に、「エタノール」ですが、「刺激臭(芳香臭)」があります。
また、ご存じのように、「エタノール」は、お酒の成分であり、毒性はありません。
こんな次第で、誤りとなります。
問2の『エタノールは、常温で引火する。』ですが、「○」です。
頻出論点なので、ガチ暗記です。
エタノールの引火点は、「13度」です。
よって、常温(20℃)で、引火します。
なお、お友達の「メタノール」の引火点は、「11℃」です。
エタノールとメタノールは、比較問題でよく出ます。
たとえば、「エタノールの引火点は、メタノールより“低い”。」などと出ます。
「×」ですね。
こういう問題が出るので、両方の引火点を、キッチリ憶えましょう。
語呂合わせあります。
「ざっくりノート‐エタノール」を参考をば。
問3の『エタノールは、過酸化水素と接触すると、発火・爆発の危険がある。』ですが、「○」です。
設問の「過酸化水素と接触すると、発火・爆発」ですが、これは、「エタノール」のみならず、ほとんどの乙4危険物に該当します。
一応、「エタノール」の固有事項なのですが、酸化剤の過酸化水素と接触して「OK」な乙4危険物は「ない」ので、常識的に判断してください。
問4の『エタノールの燃焼範囲は、約7vol%~37vol%である。』ですが、「×」です。
エタノールの燃焼範囲は、「約3.3vol%~19vol%」です。
燃焼範囲が「約7vol%~37vol%」なのは、「メタノール」です。
比較問題で問われても、たとえば…、
問い『メタノールの燃焼範囲は、エタノールより狭い。』
答え『×』
…という出題があっても、大丈夫なようになっておきましょう。
エタノールの燃焼範囲は、「約3.3vol%~19vol%」です。
エタノールは、「19-3」で、約「16」です。
メタノールの燃焼範囲は、「約7vol%~37vol%」なのは、「メタノール」です。
メタノールは、「37-7」で、約「30」です。
メタノールの方が、燃焼範囲は“広い”です。
憶え方あります。「ざっくりノート‐エタノール」を一読ください。
問5の『エタノールの蒸気比重は、1より小さい。』ですが、「×」です。
乙4危険物の蒸気比重ですが、ほぼすべてが「1より大きい」で、空気より重いです。
以上、「アルコール類」の「エタノール」の一問一答でした。
基礎・基本レベルです。
解けない問題があった人は、「ざっくりノート‐エタノール」などを参考にして、復習しておきましょう。