頻出論点ではありませんが、出ることには出ます。そのすべてを厳密に押さえる必要はないです。基本事項だけ、押えておきましょう。復習だけはしておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。
いわゆる、「特殊な場所の施工方法」の問題です。
相変わらず、金属管工事とケーブル工事(※)は、どこでも工事可能です。
(※)ケーブル工事ですが、「特殊な場所」では、MIケーブル以外は、管などの防護装置が必要です。
参考:特殊な場所(爆燃性粉じん,可燃性ガス,可燃性粉じん,危険物)の工事と施行場所の語呂あわせとまとめ
イの「プロパンガスを他の小さな容器に小分けする可燃性ガスのある場所・・・厚鋼電線管で保護した 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事」ですが、正しい記述です。
本問ですが、「ケーブル工事」で、「厚鋼電線管」という防護装置も施工しているので、OKです。
よって、選択肢は、「適切」となります。
ロの「小麦粉をふるい分けする可燃性粉じんのある場所・・・硬質ポリ塩化ビニル電線管 VE28 を使用した合成樹脂管工事」ですが、正しい記述です。
難しい選択肢です。
以下は、無理くり解説していますが、ここまで、追及する必要はないです。ざっくり見てください。
「合成樹脂管工事」ですが、選択肢のような「可燃性粉じんのある場所」では、「厚さが2mm以上」あるときに、工事可能となります。
本問では、「VE28」とあるので、内径28mmなことがわかります。
んで、内径28mmのVE管ですが、調べたところ、外径は34mmでした。
んなもんで、「34-28」の「6mm」を半分にした「3㎜」が管の厚さになります。
「厚さが2mm以上」に該当するので、よって、工事OKです。
よって、選択肢は、「適切」となります。
なお、過去問に出たことは、甘く見てはいけないです。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、問いと答え(適切)を頭に入れてしまってください。
ハの「石油を貯蔵する危険物の存在する場所・・・金属線ぴ工事」ですが、誤った記述です。
「金属線ぴ工事」は、いわゆる「特殊な場所」では、工事不可です。
選択肢丸ごとを押さえておきましょう。
よって、選択肢は、「不適切」となります。
ニの「自動車修理工場の吹き付け塗装作業を行う可燃性ガスのある場所・・・厚鋼電線管を使用した金属管工事」ですが、正しい記述です。
先に見たように、金属管工事は、どこでも工事可能です。
よって、選択肢は、「適切」となります。
「イ」は「適切」です。
「ロ」は「適切」です。
「ハ」は「不適切」です。
「ニ」は「適切」です。
本問は「不適切なものはどれか?」なので…、
正解:ハ
…と相なります。
第1問から第30問までは、「一般問題」です。
第31問から第50問までは、「配線図」です。
1問:電流計算・・・「ふつう」。
2問:抵抗と許容電流・・・「ふつう」。
3問:電力量計算・・・「ふつう」。
4問:交流回路のインピーダンス・・・「やや難」
5問:三相3線式回路・・・「やや難」。
6問:電圧降下・・・「難」。
7問:電力損失・・・「ふつう」。
8問:許容電力計算・・・「ふつう」。
9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。
10問:分岐回路・・・「ふつう」。
11問:合成樹脂管工事 2号コネクタ・・・「ふつう」。
12問:最高許容温度・・・「ふつう」。
13問:工事と工具・・・「ふつう」。
14問:三相かご形誘導電動機・・・「ふつう」。
15問:高周波点灯専用形の蛍光灯・・・「やや難」。
16問:ケーブル写真鑑別・・・「ふつう」。
17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。
18問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。
19問:絶縁電線相互の接続・・・「ふつう」。
20問:低圧屋側配線部分の工事・・・「ふつう」。
21問:木造住宅 屋内配線工事・・・「ふつう」。
22問:特殊場所配線工事・・・「ふつう」。
23問:金属可とう電線管工事・・・「ふつう」。
24問:回路計(テスタ)・・・「ふつう」。
25問:電路と大地間の絶縁抵抗・・・「ふつう」。
26問:アーステスタ・・・「ふつう」。
27問:クランプ形漏れ電流計・・・「難」。
28問:各種法令・・・「難」。
29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。
30問:電圧の低圧区分・・・「ふつう」。取る。
31問:図記号当て・・・「やや難」。
32問:ペンダント・・・「ふつう」。
33問:引込口開閉器省略・・・「ふつう」。
34問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。
35問:配線用遮断器・・・「ふつう」。
36問:図記号当て・・・「ふつう」。
37問:小勢力回路・・・「ふつう」。
38問:波付硬質合成樹脂管・・・「ふつう」。
39問:接地工事・・・「ふつう」。
40問:最少電線本数・・・「難」。
41問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。
42問:スリーブ当て・・・「難」。
43問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。
44問:接続写真鑑別・・・「やや難」。
45問:スリーブ当て・・・「難」。
46問:ケーブル当て・・・「難」。
47問:差込形コネクタ・・・「難」。
48問:未使用コンセント・・・「ふつう」。
49問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。
50問:資料読み取り写真鑑別・・・「ふつう」。
憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。
独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。
教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、
技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。
(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。
高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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