第1問は、電気理論でおなじみ「電流計算」の計算問題です。図を書き替えて考えると楽です。文系は、解き方を押えておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
文系でも、取れます。
なお、本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。
まずもって、わかるところから、着手しましょう。
注目すべきは、右端の…、
…赤四角で囲んだところです。
よーく見ると、ここは、「並列」なことがわかります。
「並列」の合成抵抗は、「足し分の掛け」でした。
んなもんで、計算は…、
「4*4/4+4」
「16/8」
「2」
…と、相なります。
よって、右端のところは、「2」Ωなことがわかりました。
ということは、です。
問題の図を書き直してみると…、
…と、なります。
では、次の作業は…、
…の、赤四角としましょう。
ここは、「直列」なことがわかります。
「直列」の合成抵抗は、「足し算」でした。
んなもんで、「2+2」の「4」Ωと、相なります。
先の計算結果に基づき、図を書き直すと…、
…となります。
これは、先の「解説1」で見たのと同じようになります。
んでは、同様の作業ですが…、
…の、赤四角のところを計算します。
ここは、「並列」です。
「並列」の合成抵抗は、「足し分の掛け」でした。
んなもんで、計算は…、
「4*4/4+4」
「16/8」
「2」
…と、相なります。
ここは、「2」Ωなことがわかりました。
先の計算結果に基づき、図を書き直すと…、
…となります。
見るからに、「直列」です。
「直列」の合成抵抗は、先に見たように、「足し算」でした。
よって、「2+2」の「4」Ωが、最終的な抵抗となります。
抵抗は、「4Ω」です。
電圧は、資料には、「16V」とあります。
オームの法則にぶち込むと…、
V=IR
16=4I
I=4
…となり、答えは、「4」Aと相なります。
本問は、おそらく、普段の試験勉強のときなら、すらっと解けるはずです。
しかし、本試験となると、予想以上に緊張しているので、細かい計算が「アレレ」となることが予想されます。
んなもんで、本試験にて、本問の様な計算問題に遭遇した場合、「解けそうなら解く」けれども、「計算面倒だな」と思ったら、『後回し』にするのが賢明です。
計算問題は、計算に時間を食われるからです。
筆記には、「知ってさえいれば、数秒で解ける問題」が、ごろごろしています。
本試験では、そういうすぐ取れる問題から解答するのがセオリーです。
逆を言えば、時間のかかる問題は後回し、ってな寸法です。
全問解いて、取れる問題をがっつり取った後で、時間のかかる計算問題に本腰を入れましょう。こっちのほうが、絶対に、計算ミスをしなくなります。
選択肢から「4」を探すと…
正解:ハ
…と相なります。
第1問から第30問までは、「一般問題」です。
第31問から第50問までは、「配線図」です。
1問:電流計算・・・「ふつう」。
2問:抵抗と許容電流・・・「ふつう」。
3問:電力量計算・・・「ふつう」。
4問:交流回路のインピーダンス・・・「やや難」
5問:三相3線式回路・・・「やや難」。
6問:電圧降下・・・「難」。
7問:電力損失・・・「ふつう」。
8問:許容電力計算・・・「ふつう」。
9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。
10問:分岐回路・・・「ふつう」。
11問:合成樹脂管工事 2号コネクタ・・・「ふつう」。
12問:最高許容温度・・・「ふつう」。
13問:工事と工具・・・「ふつう」。
14問:三相かご形誘導電動機・・・「ふつう」。
15問:高周波点灯専用形の蛍光灯・・・「やや難」。
16問:ケーブル写真鑑別・・・「ふつう」。
17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。
18問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。
19問:絶縁電線相互の接続・・・「ふつう」。
20問:低圧屋側配線部分の工事・・・「ふつう」。
21問:木造住宅 屋内配線工事・・・「ふつう」。
22問:特殊場所配線工事・・・「ふつう」。
23問:金属可とう電線管工事・・・「ふつう」。
24問:回路計(テスタ)・・・「ふつう」。
25問:電路と大地間の絶縁抵抗・・・「ふつう」。
26問:アーステスタ・・・「ふつう」。
27問:クランプ形漏れ電流計・・・「難」。
28問:各種法令・・・「難」。
29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。
30問:電圧の低圧区分・・・「ふつう」。取る。
31問:図記号当て・・・「やや難」。
32問:ペンダント・・・「ふつう」。
33問:引込口開閉器省略・・・「ふつう」。
34問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。
35問:配線用遮断器・・・「ふつう」。
36問:図記号当て・・・「ふつう」。
37問:小勢力回路・・・「ふつう」。
38問:波付硬質合成樹脂管・・・「ふつう」。
39問:接地工事・・・「ふつう」。
40問:最少電線本数・・・「難」。
41問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。
42問:スリーブ当て・・・「難」。
43問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。
44問:接続写真鑑別・・・「やや難」。
45問:スリーブ当て・・・「難」。
46問:ケーブル当て・・・「難」。
47問:差込形コネクタ・・・「難」。
48問:未使用コンセント・・・「ふつう」。
49問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。
50問:資料読み取り写真鑑別・・・「ふつう」。
憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。
独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。
教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、
技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。
(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。
高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
★みんなとシェアする