第19問‐令和4年度(2022年度)下期午前筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

第19問‐絶縁電線相互の接続

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

選択肢イ

 イの「絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ロ

 ロの「電線の電気抵抗が 10%増加した。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「10%増加した」のところです。

 接続においては、電気抵抗を増加させてはいけません。

 しかも、です。当該規定に、数字は、出てきません。

 単に、「電気抵抗を増加させない」だけです。

 出題者の見え見えの「ひっかけ」に、注意してください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢ハ

 ハの「終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E 形)を使用した。」ですが、正しい記述です。

 「リングスリーブ」の使用は、正しい接続です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ニ

 ニの「電線の引張強さが 15%減少した。」ですが、正しい記述です。

 「引張強さ」ですが、「20%以上減少させない」ことが求められています。

 選択肢の場合、「15%減少した」なので、基準を満たしており、OKと相なります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「イ」は「正」です。

 「ロ」は「誤」です。

 「ハ」は「正」です。

 「ニ」は「正」です。

 本問は「不適切なものはどれか?」です。よって…、

 正解:ロ

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:電流計算・・・「ふつう」。

 2問:抵抗と許容電流・・・「ふつう」。

 3問:電力量計算・・・「ふつう」。

 4問:交流回路のインピーダンス・・・「やや難」

 5問:三相3線式回路・・・「やや難」。

 6問:電圧降下・・・「難」。

 7問:電力損失・・・「ふつう」。

 8問:許容電力計算・・・「ふつう」。

 9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路・・・「ふつう」。

 11問:合成樹脂管工事 2号コネクタ・・・「ふつう」。

 12問:最高許容温度・・・「ふつう」。

 13問:工事と工具・・・「ふつう」。

 14問:三相かご形誘導電動機・・・「ふつう」。

 15問:高周波点灯専用形の蛍光灯・・・「やや難」。

 16問:ケーブル写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 18問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁電線相互の接続・・・「ふつう」。

 20問:低圧屋側配線部分の工事・・・「ふつう」。

 21問:木造住宅 屋内配線工事・・・「ふつう」。

 22問:特殊場所配線工事・・・「ふつう」。

 23問:金属可とう電線管工事・・・「ふつう」。

 24問:回路計(テスタ)・・・「ふつう」。

 25問:電路と大地間の絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 26問:アーステスタ・・・「ふつう」。

 27問:クランプ形漏れ電流計・・・「難」。

 28問:各種法令・・・「難」。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。

 30問:電圧の低圧区分・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:図記号当て・・・「やや難」。

 32問:ペンダント・・・「ふつう」。

 33問:引込口開閉器省略・・・「ふつう」。

 34問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 35問:配線用遮断器・・・「ふつう」。

 36問:図記号当て・・・「ふつう」。

 37問:小勢力回路・・・「ふつう」。

 38問:波付硬質合成樹脂管・・・「ふつう」。

 39問:接地工事・・・「ふつう」。

 40問:最少電線本数・・・「難」。

 41問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。

 42問:スリーブ当て・・・「難」。

 43問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。

 44問:接続写真鑑別・・・「やや難」。

 45問:スリーブ当て・・・「難」。

 46問:ケーブル当て・・・「難」。

 47問:差込形コネクタ・・・「難」。

 48問:未使用コンセント・・・「ふつう」。

 49問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。

 50問:資料読み取り写真鑑別・・・「ふつう」。

第2種電気工事士 合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。

 高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

みんなとシェアする