第25問‐令和4年度(2022年度)下期午前筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 「表」さえ憶えていれば、即答できる問題です。文系は、こういう問題で点を確保してください。「表」は、何度も何度も見て、ガチ暗記してください。

第25問‐電路と大地間の絶縁抵抗

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

選択肢イ

 イの「単相 3 線式 100/200 V の使用電圧 200 V 空調回路の絶縁抵抗を測定した ところ 0.16 M であった。」ですが、正しい記述です。

 

 上記の「表」を使用します。

 本問は、「単相 3 線式 100/200 V 」なので、絶縁抵抗値は、「0.1MΩ以上」とならねばなりません。

 選択肢の数字は、「0.16 M」なので、基準に合致しています。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ロ

 ロの「三相 3 線式の使用電圧 200 V(対地電圧 200 V)電動機回路の絶縁抵抗を測定 したところ 0.18 M であった。」ですが、誤った記述です。

 

 再度、先の「表」を使用します。

 本問では、「三相 3 線式」の電路ですから、絶縁抵抗値は、「0.2MΩ以上」とならねばなりません。

 選択肢の数字は、「0.18 M」です。よって、基準以下となり、不適合となります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢ハ

 ハの「単相 2 線式の使用電圧 100 V 屋外庭園灯回路の絶縁抵抗を測定したところ 0.12 M であった。」ですが、正しい記述です。

 

 再度、先の「表」を使用します。

 本問では、「単相 2 線式」の電路ですから、絶縁抵抗値は、「0.1MΩ以上」とならねばなりません。

 選択肢の数字は、「0.12 M」です。よって、基準に合致しています。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ニ

 ニの「単相 2 線式の使用電圧 100 V 屋内配線の絶縁抵抗を,分電盤で各回路を 一括 して測定したところ,1.5 M であったので個別分岐回路の測定を省略した」ですが、正しい記述です。

 「個別分岐回路の測定を省略」のところですが、テキストには、該当する記述がないため、わたしにはわかりません。

 しかし、他の選択肢が明らかに間違っているので、当該選択肢は、「正」と推測できます。

 試験的には、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、選択肢の文言をチェックしておけば、十分かと思います。

答え

 「イ」は「正」です。

 「ロ」は「誤」です。

 「ハ」は「正」です。

 「ニ」は「正」です。

 本問は、「不適合なものはどれか?」なので…、

 正解:ロ

 …と相なります。

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:電流計算・・・「ふつう」。

 2問:抵抗と許容電流・・・「ふつう」。

 3問:電力量計算・・・「ふつう」。

 4問:交流回路のインピーダンス・・・「やや難」

 5問:三相3線式回路・・・「やや難」。

 6問:電圧降下・・・「難」。

 7問:電力損失・・・「ふつう」。

 8問:許容電力計算・・・「ふつう」。

 9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路・・・「ふつう」。

 11問:合成樹脂管工事 2号コネクタ・・・「ふつう」。

 12問:最高許容温度・・・「ふつう」。

 13問:工事と工具・・・「ふつう」。

 14問:三相かご形誘導電動機・・・「ふつう」。

 15問:高周波点灯専用形の蛍光灯・・・「やや難」。

 16問:ケーブル写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 18問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁電線相互の接続・・・「ふつう」。

 20問:低圧屋側配線部分の工事・・・「ふつう」。

 21問:木造住宅 屋内配線工事・・・「ふつう」。

 22問:特殊場所配線工事・・・「ふつう」。

 23問:金属可とう電線管工事・・・「ふつう」。

 24問:回路計(テスタ)・・・「ふつう」。

 25問:電路と大地間の絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 26問:アーステスタ・・・「ふつう」。

 27問:クランプ形漏れ電流計・・・「難」。

 28問:各種法令・・・「難」。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。

 30問:電圧の低圧区分・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:図記号当て・・・「やや難」。

 32問:ペンダント・・・「ふつう」。

 33問:引込口開閉器省略・・・「ふつう」。

 34問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 35問:配線用遮断器・・・「ふつう」。

 36問:図記号当て・・・「ふつう」。

 37問:小勢力回路・・・「ふつう」。

 38問:波付硬質合成樹脂管・・・「ふつう」。

 39問:接地工事・・・「ふつう」。

 40問:最少電線本数・・・「難」。

 41問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。

 42問:スリーブ当て・・・「難」。

 43問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。

 44問:接続写真鑑別・・・「やや難」。

 45問:スリーブ当て・・・「難」。

 46問:ケーブル当て・・・「難」。

 47問:差込形コネクタ・・・「難」。

 48問:未使用コンセント・・・「ふつう」。

 49問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。

 50問:資料読み取り写真鑑別・・・「ふつう」。

合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

 で、進み具合や必要に応じて、独学の欠点を補う「ホーザン 合格クリップ」や、「ホーザン 合格ゲージ P-925」、「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」、「ホーザン-HOZAN-合格マルチツール」を追加投入してください。

 以上で揃えれば、独学の環境としては、鉄壁です。

PDF過去問の閲覧

 

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第2種電気工事士のこまごましたもの

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 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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