登録販売者 第1章:基本知識

第2節:医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因

第4項:小児、高齢者等への配慮 その2(2/4)

小児、高齢者等への配慮 その2

(b) 高齢者

 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)は、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている




ひとくちコメント

 上記の高齢者の「65歳以上」の数字は、ガチ暗記ポイントです。

 数字問題としてよく出ます。「奈良県 R4 第9問」などの出題例があります。

 「高齢者と乳児・幼児・小児の年齢の憶え方」を参考に、ガチ暗記してください。

 なお、一番最初にある「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)ウンヌンの語句は、憶える必要は全く「ない」です。

 わたしは、今までで、一度も注意をしたことがないです。

 んでは、本文に戻ります。


 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる

 しかし、高齢者であっても基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度リスクが増大しているかを判断することは難しい

 一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要である。

 また、高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。さらに、医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、その場合、誤嚥(食べ物等が誤って気管に入り込むこと)を誘発しやすくなるので注意が必要である。

 加えて、高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合があるほか、複数の医薬品が長期間にわたって使用される場合には、副作用を生じるリスクも高い。

 このほか、高齢者によくみられる傾向として、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合や、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。

 また、高齢者では、手先の衰えのため医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向もあり、家族や周囲の人(介護関係者等)の理解や協力も含めて、医薬品の安全使用の観点からの配慮が重要となることがある。




ひとくちコメント

 下線部分は、よく選択肢の1つに出ています。

 これ以外のところも、試験に出ているので、遺漏なく精読しておきましょう。

 基本的に、難しい記述ではないので、読んで内容を理解しておけば、選択肢の正誤が付くと思います。

 以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。

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