副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々であるが、どのような副作用であれ、起きないことが望ましい。
そのため、副作用が起きる仕組みや起こしやすい要因の認識、また、それらに影響を与える体質や体調等をあらかじめ把握し、適切な医薬品の選択、適正な使用が図られることが重要である。
しかし、医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではないため、十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じることがある。
そのため、医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要となる。
下線部分は、選択肢の1つによく出ます。
下線部分以外も、出題実績があるので、シッカリと読み込んでおきましょう。
んでは、本文に戻ります。
一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善等を図るためのものであり、一般の生活者が自らの判断で使用するものである。
通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先され、その兆候が現れたときには基本的に使用を中止することとされており、必要に応じて医師、薬剤師などに相談がなされるべきである(※1)。
一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
また、副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、明確な自覚症状として現れないこともあるので、継続して使用する場合には、特段の異常が感じられなくても医療機関を受診するよう、医薬品の販売等に従事する専門家から促していくことも重要である。
「重大な副作用を回避することが優先」は、超絶定番論点です。ガチ暗記してください。
「受診勧奨」も、押えておきましょう。よくよく出ます。
つーか、何かやばそうなことがあれば、即、「受診勧奨」と考えて間違いないです。
ちなみに、「○○××といったときは、一般用医薬品で直せばいい」といった記述は、手引きに「ない」です。何かあればお医者さんです!
(※1)
「医療機関・薬局で交付された薬剤(医療用医薬品)の場合は、一般の生活者が自己判断で使用を中止すると、副作用による不都合よりも重大な治療上の問題を生じることがあるため、診療を行った医師(又は歯科医師)、調剤した薬剤師に確認する必要がある」
そのとおりとしか言いようのない注記です。ざっくり読んでおけばいいです。
「副作用」は、以上で「おしまい」です。お疲れさまでした。
「不適正な使用と副作用」に続きます。
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