第19問‐東京都 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基本知識」の「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟」についての出題です。基本知識では、ほぼ毎回出題される内容なので、テキストの精読は必須です。選択肢を1つとして、落とさないようにしましょう。

第19問‐ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した原料血 漿 から製造された免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「免疫グロブリン製剤」のところです。

 正しくは、「血液凝固因子製剤」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、選択肢の「免疫グロブリン製剤」ですが、こういう語句は、手引きにはなかったです。

 んなもんで、気にしなくていいです。

 一方で、「免疫グロブリン」という語句は、「人体」で出まくっています。

 これは、「免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異 物を特異的に認識する抗体としての役割を担う」ものです。

 参考:アルブミン・グロブリン(血漿)

 参考:免疫グロブリン(白血球)

選択肢b

 選択肢bの「HIV訴訟は、国及び製薬企業を被告として提訴され、その後和解が成立した。」ですが、正しい記述です。

 HIV訴訟は、和解しています。

 「薬害訴訟(CJD訴訟,HIV訴訟,スモン訴訟,サリドマイド訴訟,C型肝炎訴訟)の横断学習のページ‐論点整理とまとめ」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「HIV訴訟を契機として、緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制 度の創設等を内容とする改正薬事法が成立し、施行された。」ですが、正しい記述です。

 HIV訴訟の制度創設が「緊急輸入」制度です。

 ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 正しいものの組み合わせを探せば、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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基本知識

 1問:医薬品の本質

 2問:医薬品の本質2

 3問:医薬品のリスク評価

 4問:健康食品

 5問:アレルギー(過敏反応)

 6問:医薬品の副作用

 7問:医薬品の使用

 8問:医薬品と食品との相互作用

 9問:小児

 10問:高齢者

 11問:妊婦等

 12問:医療機関で治療を受けている人

 13問:プラセボ効果

 14問:医薬品の品質

 15問:一般用医薬品で対処可能な症状

 16問:販売時コミュニケーション

 17問:サリドマイド及びサリドマイド訴訟

 18問:スモン及びスモン訴訟

 19問:ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟

 20問:CJD及びCJD訴訟

令和5年度 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

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