第75問‐関西広域連合 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「人体」の「全身的に現れる医薬品の副作用」についての問題です。選択肢dがそこそこの難易度です。新手の出題なので、要チェックです。これ以外は、基礎基本レベルで問題ないです。得点はできますが、復習しておきましょう。

第75問‐全身的に現れる医薬品の副作用

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ショック(アナフィラキシー)は、発症後の進行が非常に速やかな(通常、 2時間以内に急変する。)ことが特徴である。」ですが、正しい記述です。

 「ショック(アナフィラキシー)」の正しい記述です。

 数字の「2時間以内」ともども、押えておきましょう。

 参考:副作用の数字1

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝 毒性が原因の中毒性のものに限定される。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「中毒性のものに限定される」のところです。

 肝機能障害ですが、選択肢の言う中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別されます。

 これも、なぜかよく出るので、「肝機能障害・・・中毒性とアレルギー性」は、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「偽アルドステロン症は、体内にカリウムが貯留し、ナトリウムと水が失わ れることによって生じる病態である。」ですが、誤った記述です。

 ド定番論点かつ、ずっこける選択肢です。

 間違っているのは、「体内にカリウムが貯留し、ナトリウムと水が失わ れる」のところです。

 正しくは、「塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われる」です。

 これを落とした人は、テキストを10回読みましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ステロイド性抗炎症薬や抗癌 薬などの使用は、易感染性をもたらすこと がある」ですが、正しい記述です。

 「病気等に対する抵抗力の低下等」からの出題です。

 手引きには…、

 「医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵 抗力が弱くなって、」

 「突然の高熱、悪寒、喉の痛み、口内炎、倦 怠感等の症状を呈することがある。」

 「進行すると重症の細菌感染を繰り返し、致命的となることもある。ステロイド性抗炎症薬や抗癌薬などが、そのような易感染性をもたらすことが知られている

 …とあります。

 副作用は、そのすべてが出るので、すべての記述を精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しいものの組み合わせ」は、

 正解:4

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 61問:消化管

 62問:肝臓・胆嚢

 63問:呼吸器系

 64問:循環器系

 65問:血液

 66問:目

 67問:鼻・耳

 68問:皮膚

 69問:骨組織

 70問:脳や神経系の働き

 71問:内服薬の有効成分の吸収

 72問:薬の代謝・排泄

 73問:剤形

 74問:外用薬の剤形

 75問:全身的に現れる医薬品の副作用

 76問:精神神経系に現れる副作用

 77問:消化器系に現れる副作用

 78問:呼吸器系に現れる副作用

 79問:循環器系に現れる副作用

 80問:感覚器系に現れる副作用

令和5年度 関西広域連合 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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