本問は、「医薬品」の「みずむし・たむし」についての問題です。基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。よく出る論点なので、押えておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「たむしは、皮膚に常在する黄色ブドウ球菌が繁殖することで起こる疾患である。」ですが、誤った記述です。
何だか面倒だなーという、配偶者のような選択肢です。
「たむし」は、「みずむし、たむし等は、皮膚糸状菌(白癬菌)という真菌類の一種が皮膚に寄生すること によって起こる疾患(表在性真菌感染症)」です。
つまりは、「たむし」の原因は、真菌の「白癬菌」なわけです。
選択肢の言うような、黄色ブドウ球菌ではないです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
さて、選択肢の言う「皮膚に常在する黄色ブドウ球菌が繁殖することで起こる疾患」は、手引きには「ない」です。
ただ、似たような記述が、「毛嚢炎(疔)」にあります。
手引きには…、
「皮膚常在菌であるにきび桿菌(アクネ菌)でなく、黄色ブドウ球菌などの化膿菌が毛穴か ら侵入し、皮脂腺、汗腺で増殖して生じた吹き出物を毛嚢炎(疔)という」
…とあります。
出題者は、このあたりの記述を、グダグダといじって問題にしたのだと思われます。
選択肢の文言は、軽くスルーしてください。考えるほど、混乱します。
その代わりに、テキストの記述を精読しておきましょう。
選択肢bの「剤形は、皮膚が厚く角質化している部分には、液剤よりも軟膏 が適している。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「液剤よりも軟膏 が適している」のところです。
正しくは、「液剤」です。
手引きには…、
「一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏 が適すとされる。」
「液剤は有効成分の浸透性が高いが、患部に対する刺激が強い。」
「皮膚が厚く角質化している部分 には、液剤が適している。」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「爪に発生する白癬(爪白癬)は難治性のため、医療機関(皮膚科)における全身的な治療 (内服抗真菌薬の処方)を必要とする場合が少なくない。」ですが、正しい記述です。
「爪白癬」の正しい記述です。
こういう出題もあるので、テキストを遺漏なく精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「みずむしやたむしに対する基礎的なケアと併せて、一般用医薬品を2週間位使用しても症 状が良くならない場合には、他の一般用医薬品と併用することが望ましい。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「他の一般用医薬品と併用することが望ましい」のところです。
正しくは、「他のみずむし・たむし用薬に切り換えるようなことはせず、いったん使用を中 止して、医療機関(皮膚科)を受診するなどの対応が必要である。」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、数字の「2週間位」は、正しいです。チェックしておきましょう。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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