第90問‐福岡県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「殺菌消毒成分」についての問題です。難しい選択肢が1つあります。出題実績のない出題形式なので、手を焼くはずです。この難しい選択肢が最終解答に影響するため、確答の難しい問題です。落としても仕方がないでしょう。ただ、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

第90問‐殺菌消毒成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢ア

 選択肢アの「クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示す が、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。」ですが、正しい記述です。

 「クロルヘキシジングルコン酸塩」の正しい記述です。

 選択肢の言うように、当該クロルヘキシジングルコン酸塩は、「結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない」です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢イ

 選択肢イの「ヨードチンキの作用は、ヨウ素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素 の泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しい。」ですが、誤った記述です。

 配偶者の鞄の中のように、ごちゃごちゃな問題です。

 まずもって、「ヨードチンキ」には、選択肢のような「ヨウ素の分解に伴って発生する活性酸素」ウンヌンの働きはありません。

 当該ヨードチンキの「ヨウ素系殺菌消毒成分」ですが、「ヨウ素による酸化作用」で殺菌します。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、選択肢の言う「活性酸素による酸化、及び発生する酸素の泡立ちによる物理的な洗浄効果であるため、作用の持続性は乏しい」の説明は、「オキシドール」のものです。

選択肢ウ

 選択肢ウの「ポビドンヨードは、ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもので、皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要がある。」ですが、誤った記述です。

 難しい選択肢です。

 「ポビドンヨード」ですが、「ヨウ素をポリビニルピロリドン(PVP)と呼ばれる担体に結合させて水溶性としたもの」です。

 選択肢の言う「ヨウ素及びヨウ化カリウムをエタノールに溶解させたもの」なのは、「ヨードチンキ」が該当します。

 んで、選択肢後半部分の「使用上の注意」の「皮膚刺激性が強く、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避ける必要がある」は、「ヨードチンキ」の説明であり、「ポビドンヨード」のものではありません。

 こういう出題もあるので、テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢エ

 選択肢エの「エタノールは、手指・皮膚の消毒、器具類の消毒のほか、創傷面の殺菌・消毒にも用いられるこ とがある。」ですが、正しい記述です。

 「エタノール(消毒用エタノール)」の正しい記述です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、本当に細かいのですが、「公衆衛生用薬」ですが、2系統あることを、頭の片隅に置いていてください。

 「手指・皮膚の消毒のほか、器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分」と「専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる成分」です。

 前者には、「クレゾール石鹸液(ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル)」や「エタノール」などがあります。

 後者には、「塩素系殺菌消毒成分」の「次亜塩素酸ナトリウム」などがあります。

 両者の分類が、他県にて問われたことがあります。

 たとえば、「エタノールは、専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる成分である」とかです。「×」です。

 「エタノール」は、「手指・皮膚の消毒のほか、器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分」です。

 試験の直前あたりでいいので、どの成分がどっちに属するか、チェックしておいてください。

答え

 「ア」は「正」です。

 「イ」は「誤」です。

 「ウ」は「誤」です。

 「エ」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ薬

 62問:漢方処方製剤(かぜ)

 63問:解熱鎮痛薬の働き

 64問:解熱鎮痛薬の成分

 65問:ピリン系解熱鎮痛成分

 66問:眠気を促す薬

 67問:生薬(眠気を促す薬)

 68問:眠気を防ぐ薬

 69問:鎮暈薬

 70問:漢方処方製剤(小児鎮静薬)

 71問:鎮咳去痰薬

 72問:胃に作用する薬

 73問:整腸薬・瀉下薬

 74問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 75問:駆虫薬

 76問:強心薬

 77問:高コレステロール改善薬

 78問:貧血用薬

 79問:痔疾用薬

 80問:外用痔疾用薬

 81問:婦人薬

 82問:漢方処方製剤

 83問:内服アレルギー用薬

 84問:プソイドエフェドリン塩酸塩

 85問:鼻に用いる薬の配合成分

 86問:鼻に用いる薬

 87問:眼科用薬

 88問:点眼薬

 89問:眼科用薬

 90問:殺菌消毒成分

 91問:ステロイド性抗炎症成分

 92問:皮膚に用いる薬の配合成分

 93問:歯痛・歯槽膿漏薬

 94問:歯や口の中に用いる薬

 95問:禁煙補助剤(咀嚼剤)

 96問:滋養強壮保健薬

 97問:漢方処方製剤 総論

 98問:生薬成分

 99問:殺虫剤・忌避剤

 100問:妊娠検査薬

令和4年度 福岡県 科目別

 ・令和4年度 福岡県 インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・薬事に関する法規と制度(第101問~第120問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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