本問は、小児を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢1の「医薬品の使用上の注意において、乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は12歳未満の年齢区分が用いられている。」ですが、誤った記述です。
小児は15歳未満をいいます。
間違えた人は、「高齢者と乳児・幼児・小児の年齢の憶え方‐登録販売者」を、一読願います。
こうした次第で、選択肢の「1」は、「誤」と相なります。
2の「小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。」のところです。
正しくは、「小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が“長く”、服用した医薬品の吸収率が相対的に“高い”。」です。
実によく出るところです。ひっかけでもよく出ます。
「小児は、長く・高い」と、機械的に暗記してしまいましょう。
こうした次第で、選択肢の「2」は、「誤」と相なります。
3の「小児は血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。」ですが、正しい記述です。
ここも、ひっかけで出やすいところです。
たとえば、「小児は血液脳関門が“発達している”」とか、「医薬品の成分が脳に“到達せず”」とか「副作用は“あまり起きない”」などと出るので、テキストを精読しておきましょう。
こうした次第で、選択肢の「3」は、「正」と相なります。
4の「年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品の場合は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう説明がなされることが重要である。」ですが、誤った記述です。
ぜんぜんダメです。
小児用の薬は、小児用にできています。成人用の薬は、成人用にできています。
成人用の医薬品の量を減らして、小児に与えるのは、不適当です。
医薬品の成分には、小児に使用できないものがあります。「アスピリン」や「サザピリン」、「イブプロフェン」などです。
これらの成分の入った医薬品は、用量を半分にしても、小児に与えてはなりません。この点からも、判断できるはずです。
こうした次第で、選択肢の「4」は、「誤」と相なります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
正しいものは、「3」と相なります。
正解:3
1問:医薬品概論・・・「ふつう」。
2問:リスク評価・・・「ふつう」。
3問:健康食品・医薬品の安全性・・・「ふつう」。
4問:食品・・・「ふつう」。
5問:副作用・・・「ふつう」。
6問:免疫反応・アレルギー・・・「ふつう」。
7問:アレルギー・・・「ふつう」。
8問:アルコールとの相互作用・・・「ふつう」。
9問:食品との相互作用・・・「ふつう」。
10問:小児・・・「ふつう」。
11問:小児と医薬品・・・「ふつう」。
12問:高齢者・・・「ふつう」。
13問:妊婦等・・・「ふつう」。
14問:プラセボ効果・・・「ふつう」。
15問:一般用医薬品・・・「ふつう」。
16問:コミュニケーション・・・「ふつう」。
17問:サリドマイド訴訟・・・「ふつう」。
18問:スモン訴訟・・・「ふつう」。
19問:HIV訴訟・・・「ふつう」。
20問:CJD訴訟・・・「ふつう」。
苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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